ナイキ マーキュリアルヴェイパー14 エリート AG 機能性解説

ナイキの最新スピードスパイクであるマーキュリアルヴェイパー14。


本日はそのスピードスパイク、








マーキュリアルヴェイパー14 エリート AGの紹介です。


人工芝用に設計されたプレートを今回一新し、アッパーも当然一新されている完全新作に。








軽量性、反発性を兼ね備え、スピードやキレを生み出すマーキュリアル。


早速そのギミックを確認していきます。






※詳しい内容はこちらをどうぞ

足幅はD～E程度、つま先周り高さ標準～やや低め、甲標準～やや高め程度となっています。








今回0014はいつも通りの25.0cmをチョイス。


サイズ的に問題なく着用する事が可能となっています。

まずアッパー前足部にはVaporposite、ヴェイパーポジットアッパーが採用されています。

穴の開いたVamp Liningに、表面をFlyknit、Duragon Wet Tractionで構成し、つま先にはToe reinforcerが搭載されています。

…こう書くと何の呪文かと思いますが、

穴の開いた裏側のマイクロファイバー素材に、表面をナイキのニット素材、その上に粘っこい樹脂フィルムを重ねて構成し、つま先には先芯が搭載されています。

という話で、







・穴の開いた裏材、マイクロファイバーが柔らかく足にフィットし、

・表面はニットで軽量性と足馴染みを出しつつ、表面のコーティングで濡れない、ボールが滑りにくい設計に

・つま先に少し硬い心材を入れることで、つま先の高さを確保し、指が奥まで入るように設計


されているアッパーとなっています。






また、アッパー前足部には横ブレを抑えるSpeed Banding構造も搭載。


サイドへのブレを抑える機能で、前への推進力に変える機能が備わっています。

アッパー中足部にも同様にニット素材を採用。

甲部にはむき出しのフライニットが採用されています。







シューレース部は6つ開けられており、甲部の脱げを抑えるように設計。


ハイスピード時でも脱げにくく、しっかりと抑えるような甲部に仕上げています。













基本的なアッパー設計は前足部同様で、柔らかなマイクロファイバーの裏材が足にピタッと吸い付くようなフィットを提供しつつ、表面はニットと樹脂フィルムで構成されたアッパーに。


薄さと柔らかさ、適度なサポート性が特徴の中足部となっています。

かかと部にはヒールカップを内蔵し、かかとの強度を保っている仕様。


両サイドにL字型のSpeed Wingsと呼ばれる樹脂パーツを配置する事で、かかとの強度を外からも補強しているヒールとなっています。









また、かかと上部にはプルタブを設計し、着用時に引っ張ることが容易な設計に。


このプルタブを持つことで、足入れしやすく設計されています。









そしてかかとの内側には起毛人工皮革を用い、クッションフォームをかかと上部に配置。


起毛素材で滑りにくさと足当たりの良さを確保しつつ、クッションフォームで脱げないように設計しています。









そしてアッパー内部は基本的に起毛素材で構成されており、薄さと足当たりの良さを確保した仕様に。


中底にしなりのある樹脂プレートを用いている事で、高い反発性、しなりを生み出す設計になっています。







また、中底面の凹凸とインソールの凹凸を組みあわせたことで、前後左右へのズレを抑える仕様になっているのもポイント。


インソールとシューズでズレないように設計されています。











インソール自体は軽量性に優れた仕様で、表面はメッシュ素材を採用しているものに。

軽量性、蒸れにくさを兼ね備えたシンプルなインソールとなっています。

アウトソールには今回新しい人工芝用プレートを採用。


メーカーとしては人工芝での使用を推奨しているプレートとなっています。








特徴としては17本の円筒スタッドを用い、エアロトラックプレートと呼ばれる反発構造を用いているソール設計。


高いグリップ力としなる反発性が特徴で、







後ろ側から伸びた樹脂パーツが、中底と組み合わさることで高い推進力、しなりを生みだす設計に。


樹脂パーツは基本的に縦のしなりと横への安定性を高める仕様ですが、他複数機構が組み合わさることで、スピード、キレを最大限高めるような仕上がりに。











加えてスタッドは円筒状にすることで、貫入性を高め、より刺さりやすく仕上がっているものに。


また、一つづつはそこまで高くないものの、連動して刺さり、動くスタッド設計で、強力なグリップ性を発揮するのも特徴となっています。










基本的にはメーカーとしては人工芝推奨ですが、芝が直毛かつ立っている、状態の良い人工芝でないと毎日使うには厳しい印象。


試合用としてか、柔らかな下地の天然芝等で使うのが良いかと思います。
（※天然芝の場合は円筒が目詰まりしますけどね、、。）

ちなみに重量は25.0cmで片足184g程度。


十分に軽量と言えるでしょう。

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