本日はアドラーの定番スパイク、中村J、ジャルマカンのレビューになります。
ジャルマカンは定番のレザースパイクとなっているサッカースパイク。
早速レビューしていきます！
足型
足幅E～2E程度、つま先周り高さ標準、甲回り高さ標準程度となっています。
足幅は標準程度、Eで履き始め丁度、2E程度であればバッチリ良い感じで着用する事が可能な設計となっています。
0014は今回いつも通りの25.0㎝をチョイス。
サイズ的にはやや小さめですが、サイズを変えずとも着用出来ました。
今回特に問題になることも無く、ビッチリとしたサイズ感で着用できています。
全体的なフィット感としてはレザーとマイクロファイバーが、柔らかくフィットする印象。
程よい厚みのアッパーが、ソフトに足に馴染む良いスパイクになっていました。
アッパー前足部
アッパー前足部にはカンガルーレザーを採用。
柔らかく、程よいソフトさのある、足馴染みの良いアッパー。
履き心地もかなり心地いい良いアッパーとなっています。
タッチ感 サッカー
タッチ感はレザーの柔らかさ、程よいソフトさが印象的です。
ステッチも多いため、程よくボールが引っかかる感触もあります。
薄すぎず、分厚過ぎないタッチ感で、レザーのクラシカルな良さが出たタッチ感となっています。
昨今は比較的極薄のアッパーか、もしくはラバーやクッションでゴテゴテしたタイプのものが多いですが、シンプルなレザーのタッチ感が特徴となっている中村J。
レザーの柔らかさ、程よいグリップ性が心地いいタッチ感となっていました。
中足部
アッパー中足部は途中からマイクロファイバーを採用し、シューレースには糸伍 伊賀組紐を採用。
カンガルーレザーとマイクロファイバー部分で違和感もなく、ソフトで適度な薄さの、包み込むフィット感が好印象です。
また、シューレースの伊賀組紐が高いサポート性、ホールド性を発揮しており、甲をしっかりと抑えられる事が可能になっています。
ホールド性もしっかりしている、良い感触を受ける事が出来ました。
トラップ感 サッカー
中足部のタッチ感も柔らかさがしっかり感じられる印象で、程よいグリップ性もある感触です。
アドラーロゴがエナメルで、程よく滑りにくい感触があります。
レザーとマイクロファイバー部分で違和感もなく、程よい柔らかさ、程よいソフトさが特徴となっているトラップ感。
レザースパイクのシンプルなタッチ感を味わえる一足となっていました。
ホールド感 ラグビー
鋭い切り返しや踏ん張るのに大切なホールド感は、バランスのとれたサポート性が保たれています。
アッパー自体の強度はほどほどですが、伊賀組紐のサポート性、アウトソールのグリップ性を加味すると、必要なホールド性は兼ね備えられています。
特にアッパー自体も柔らかすぎない上、そこに伊賀組紐のホールド性が加わることで、しっかりとサポートできるスパイクに。
ガッチリホールドでは無いですが、プレーする上で十分なホールド性を持ち合わせていました。
アッパー後足部
アッパー後足部、かかとにはヒールカップが採用。
しっかりとした強度を保ちつつ、足当たりの良いフィット感となっています。
蹴り心地 サッカー
サッカーボールの蹴り心地についてはズドンと、ズシッとボールに力が加わる感触。
特別な機能性は備わっていませんが、甲部のシュータンは適度に厚みがあり、衝撃を少し緩和しながら飛ぶ蹴り心地を感じます。
軽量なスパイクではない為、振り抜くスピードが速い感触は無いですが、その分 力がミチっとボールに伝わる感触が印象的。
繊細さ、スピードよりもパワーという印象が強いです。
昨今のスパイクは甲部がニット、もしくは極薄のシュータンが主流であるため、そこと比べるとダイレクトにボールを捉える感触は鈍るものに。
ただ、力がしっかり伝わる上、局所的な衝撃は受けないので、気持ちよく蹴ることが出来ました。
蹴り心地 ラグビー
ラグビーボールの蹴り心地に関しても近い印象で、もう少しミチっとした感触は薄い印象です
ボール側の沈み込みの違いがあるかと思いますが、蹴り心地としては上々です。
ただ、大きく飛距離が上がったりするようなギミックは無い事、そしてそこまで安定性が高い印象も無いので、少し扱いが難しいかもしれません。
基本的には問題なく蹴れるので、人工芝メインで使う方は少し留意しておいてもいいかもしれません。
アウトソール
アウトソールには土、人工芝、天然芝に対応したクラシカルなソールを採用。
中底に牛革、インソールにリアラインインソールを採用する事で、足裏に馴染む感触、足裏を支えるサポートを備えたユニットとなっています。
シンプルな円柱スタッドで、程よいグリップ性が特徴となっているアドラーのスパイク。
牛革による馴染み感、リアラインインソールによるサポートも見逃せない所です。
スピード
スピード感、疾走感に関しては素足感が感じられやすい印象です。
必要な反発性、程よいものはあるのですが、どちらかというと素足感の方が強いソールです。
グリップ自体は強くは無く、程よい感触でスピードも十分に出ます。
牛革中底という事もあり、比較的粘りの出やすいグリップ感でもある印象です。
引っ掛かりすぎないグリップ感と素足感で、心地よく走りやすい印象は受けやすい今回のソール。
衝撃はやや強いので、そこは留意しておいてもいいかもしれません。
ステップ
ステップ、アジリティに関しては、ほどほどのグリップ、ホールドで、長所とまでは言いません。
ただ、単純なクラシカルスパイクとは違い、緩くてズレたり、滑ったりという事は少ないです。
とはいえ強みになるとは言えず、安定性もそこまで高くないので、ステップは他に良いスパイクがあるようにも思います。
付属中敷きのリアラインインソールがグリップ性、バランス性向上に一役買っているので、主力で使うならこれは入れておきたいところです。
まとめ
アドラーの新作サッカースパイク、中村J ジャルマカンのレビューは以上となります。主に上記の3点、フィット、サポート、タッチに優れたスパイクで、オールラウンドに兼ね備えたスパイクであると言えます。
サッカーならポジションを問わずに、フィット性を大事にする選手に使用してほしいスパイクと言える今回のジャルマカン。
メイドインジャパン、クラシカルさも求める選手は検討してみてはいかがでしょうか。
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