大したことは書いてないので、見ないほうがいいと思います。
あらを探せばいくらでもあるので、基本は適当に読んでくださるのがいいかと。
0014のblog
国内サッカーシューズ市場においてのUAブランドの現状
及び今後展開していくべき戦略の考察
目次
1. はじめに
2. 国内マーケット分析
Ⅰ.市場動向(歴史)分析
Ⅱ.市場規模分析
Ⅲ.消費者動向分析
Ⅳ.マーケットシェア分析
3. UAブランドの現状
Ⅰ.商品の現状
Ⅱ.流通、販売の現状
Ⅲ,プロモーション戦略の現状
4. 今後展開すべき戦略の考察
Ⅰ.商品について
Ⅱ.販売について
Ⅲ.プロモーション戦略について
5. 終わりに
1. はじめに
革新的な商品と大規模なプロモーション戦略を展開することで短期間に成長し、現在国内、国外共にサッカースパイク市場において圧倒的なシェアを獲得しているNIKE社や、伝統と新技術を組み合わせた商品に大規模なプロモーション戦略を打ち出し、同じく国内外問わずシェアを獲得しているADIDAS社。それに追随するPUMA社や国内では多くの支持を集めているMIZUNO社やASICS社に比べ、2010年にスポーツシューズ分野へ新規参入した後発企業のドーム社(Under Armourブランド、以下UA)は全体の業績こそ伸びているものの国内サッカースパイク市場においては苦戦を強いられている。そこで本稿では国内サッカースパイク市場とサッカースパイクにおけるUAブランドの現状を分析することでUAブランドの商品が何故国内サッカースパイク市場で苦戦しているのか原因を明らかにし、今後どのように改善していくべきかを論じる。
2. 国内マーケット分析
Ⅰ.市場動向(歴史)分析
サッカースパイクにおいて一番重要な機能はどれだけ選手の足にフィットするかという点である。それはサッカースパイクの進化の過程を見ていくと明らかである。サッカースパイクが誕生したのは今から約90年前、1923年に作られたデンマークのhummel社製のものである(図1参照)。
当時は革靴でのプレーが主流であったが、hummel製のサッカースパイクは革靴の底に滑り止め(スタッド)を取り付けたことで選手がより機敏に、素早く動くことを可能にした。その後、革靴にスタッドのついたものが主流となり、それは姿形が変われども現在まで続いている。その姿形が変わった一つ目の転換期が1980年代に発売されたMIZUNO社のモレリア(図2)である。当時同時期に発売され、優れたフィッティングで一世を風靡したADIDAS社製品のコパ・ムンディアルはアウトソールにアッパーに直接樹脂を流し込み成型するダイレクトインジェクション方式をとっていたが、MIZUNO社のモレリアはアッパーとアウトソールを別に成型し、接着、圧着加工を行ったことで重量を大幅に削減することに成功していた。当時としては異例の軽量性に従来通りのしなやかさ、柔らかさを兼ね備えていたため、当時のブラジル代表やJリーグ開幕後のプロサッカー選手の多くが愛用することとなった。そして二つ目の転換期が1990年代に発売されたADIDAS社のプレデター(図3)
とNIKE社のマーキュリアル(図4)である。プレデターはボールに強力なカーブをかけることでゴールの量産を可能とした、当時としては全く新しい考え方から生まれたスパイクであり、アッパーに搭載された鰐皮のような無骨なスピン用ラバーが特徴的である。一方、新規参入したばかりのNIKE社が革新的技術を駆使して製作したマーキュリアルは、アッパーに当時は見る事の無かった人工皮革を採用することで軽量化を図り、選手のスピードを引き出すことを可能にした革新的なスパイクであった。また、当時黒のスパイクが主流であった中で銀色をベースに青と黄色を組み合わせた奇抜なカラーが特徴的でもあった。このプレデターやマーキュリアルに続いて、2000年代頃からサッカースパイクは飛躍的に進化していくこととなる。2000年代前半にはADIDAS社からF50 tunit(※1)と呼ばれる、グランド環境に合わせてカスタマイズできるシューズや、NIKE社からTOTAL90(※2)と呼ばれるクッショニングに優れたシューズ、国内メーカーではmizuno社から出ているモレリアウェーブやネオグラードウェーブ、ASICS社から出ているDSライトシリーズといったモデルが生まれている。このように2000年代前半は海外メーカーからはシューズに何か一つ特別な機能を持たせて際立たせる一点豪華主義的な商品が生まれ始めた時期である。その流れは2000年代後半も続いており、ADIDAS社のアディピュアシリーズやPUMA社のvシリーズ、vコンストラクトシリーズ、LOTTO社のゼログラビティシリーズをはじめ、国内メーカーでもMIZUNO社のウェーブブレードシリーズやASICS社のリーサルシリーズ等のモデルが発売されている。また、このころには人工皮革の質や染色技術の向上により、黒色のスパイクだけではなく白や赤、青といった多様なカラーを使ったスパイクが多く販売されるようになっていた。また、2010年にリニューアルされた超軽量モデルF50 adizeroの台頭によって各社がスパイクの軽量化に力を入れることとなり、それ以降に発売されたシューズは各社いずれもほぼ軽量なものに仕上がっている。現在はこの流れがさらに加速しており、より軽量で柔軟になるように様々な部分でめまぐるしく進化している。このようなことから、サッカースパイクはより人の足に合い、足と一体になるようにアッパーの柔軟性やスパイクの軽量性が追及されてきたことがわかるだろう。
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