本日は日本にいよいよ上陸したconcaveのサッカースパイク、
HALO +MAZEの紹介です!
海外モデルをしっかり日本向けにリチューンしなおしたコンケーブのスパイク。
ニットアッパーにキックパワー増強機能が備わっている面白いハロ+。
早速機能性の紹介をしていきます!
『足型』
足幅E~2E程度、つま先周り高さ標準、甲回り高さ標準~やや高め程度となっています。
今回0014はいつも通りの25.0cmをチョイス。
サイズ的にはやや大きめな印象で、1サイズ下げると小さすぎる位の印象を受けました。
また、全体的なフィット感としては柔らか、やや薄めな感触。
レビュー時に確定しますが、履き口回りの薄さと柔らかさのバランス、そしてかかと裏側の素材の選定、足型設計に疑念はあります。
『アッパー前足部』
まずアッパー素材にはニットベースにPUフィルムを重ねた構造が採用されています。
この前足部のアッパー素材は、適度な薄さと柔らかさ、そして強さも兼ね備えているものに。
裏材も起毛ではないですが柔らかく、適度な薄さと柔らかなクッション感に仕上げています。
そしてボールが滑りにくくなるよう、アッパー表面には凹凸の意匠を設計。
ボールタッチ時のコントロール性能を高める設計に仕上げています。
『アッパー中足部』
アッパー中足部にも同様のニット×PUが採用。
シューレースはセンターに配置され、シューレースホールの両サイドにはACCUSTRIKE バーが搭載されています。
この両サイドに張り出した硬度の高いバーが、
甲部でのキック時にボールインパクトと精度を高めるような設計に。
キックの正確性とパワーが8%~15%高まるような特殊なバーに仕上がっています。
また、シューレースホールは7つ穴、ストレートに配置し、甲部を抑える仕様。
シューレースは細めの綿の平紐で、ホールが小さいのでかなり引っかかりやすい感覚を受けます。
また、甲部~中足部内部は一体型となったストレッチタン仕様に。
足にピタッと吸い付くような仕様になっており、吸い付くようなフィット感を生み出しています。
そして中足部インサイド側には、前足部同様にボールコントロール性を高めるような凹凸の意匠を配置。
ボールグリップ性を高め、コントロール性を高めています。
一方アウトサイド側は凸形状を施したことで、若干ですが外へのズレ、ブレを抑えるような意匠が施されているのも特徴です。
『アッパー後足部~内部』
アッパー後足部、踵にはヒールカップを内蔵。
踵の内側は真後ろのみソフトな人工皮革×厚く柔らかめのクッション素材、サイドはストレッチタンと同じ材質に仕上がっています。
このハロの難しい所は、このかかと回りと足型設計。
・履き口の弱さ
・後足部の滑りやすさ
・足型設計の矛盾
この3点が懸念ポイントとなっています。
まずは履き口の弱さ。
この履き口、非常に薄くてぺらっぺら、柔らかい仕様になっています。
ここまで柔らかいと
誰にでも違和感なく合う
といえば聞こえが良いですが、一方で
足首周りの不安定感を増大させ、かかとの脱げ感を増長させます。
そう、このスパイク、サイドから踵上部を抑え込んでホールドする設計が皆無なんです。
なんなら、ストレッチタンと同じ素材を腰裏、内側に使用しているので、むしろ滑りやすい。
後側だけはしっかり抑え込むように、かなり角度をつけつつ、クッション材も多めに入れてあります。
ただ、それでも履き口回りの弱さはかなり気になる設計です。
そしてこのスパイク。
外付けの樹脂カウンターは内側を競り上げ、オーバープロネーション対策を施してあります。
ただ、外側のカウンターはここまで競りあがっていない仕様です。
そして足型のカーブはややふり幅キツめ、どちらかというとサッカーでは多少多いO脚、ハイアーチ系の足の方が合いやすそうなくらいのカーブが設計されている印象です。
この足形設計とプロネーションの設計が果たしてうまくかみ合うのかが個人的には疑念を少し感じさせます。
(※ただ、最低限内側のヒールカップがしっかりしている事は救いですし、履き口回りがここまで弱くなければ問題にもなりにくいと感じます。)
そしてインソールにはカップインソールを採用。
表面にはメッシュ素材×多くの通気口を設け、裏側には凹凸を設けることで、最低限シューズ内でインソールが滑りにくく、通気性の高いものに仕上げています。
そしてヒール直下にはオーソライト系のクッションフォームを内蔵。
すぐにへたるかもしれないようなソフトなスポンジですが、ヒール直下に内蔵することで下肢部への衝撃を緩和する仕様となっています。
また、中底はフルレングスの強度の高い樹脂ボードを搭載。
前足部には切れ込みを入れることで、屈曲性を出すようなものに仕上げています。
『アウトソール』
アウトソールには土、人工芝、天然芝に対応する日本向けのソールを搭載。
16本の円柱をベースにしたスタッド構成となっています。
このアウトソールは中底の関係で、全体的にややハード目。
素足感の柔らかさというよりは、どちらかというと硬めな感触に仕上がっています。
そしてスタッド自体は全てかなり細めで、刺さりのよさそうな円柱スタッドに。
ただ、土台を広げるように樹脂素材を構成、必要かつ問題のない場所はスタッド間を連結したことで、突き上げ感を軽減させる意匠となっています。
そして中足部には二本の樹脂バーを設計し、剛性を更に高めるような意匠を設計。
踵部には5本のスタッドを配置し、スタッド間を広げたことで安定感を発揮。
中央部のスタッドは全てやや短めながら、突き上げの分散とグリップ力、落ち込み軽減に役立つように配置されています。
個人的に面白いのは親指側のスタッド。
全体的に突き上げは少し心配ですが、エヴォタッチFG系×リーサルスナイパーを合わせたような配置で、グリップだけで言えば少し面白い挙動をみせてくれそうな印象です。
ただ、このハードなソールプレートで、ガチっと踏ん張るグリップが効くスタッド配置、キック力増強×キック精度の上がるACCUSTRIKEという組み合わせだからこそ、履き口回りの柔らかさは特にミスマッチな印象。
ハードでがっしり、パワーシューター向けのシューズとしてはあと一歩という印象を、今の段階では受けています。
『まとめ』
コンケーブ久々の日本上陸スパイク、ハロ+MAZE。
前回上陸したときとは違い、しっかりと日本向けに作り上げてきた、面白い一足に仕上がっているのが印象的でした。
勿論前述した通り懸念される事項はいくつかありますが、海外モデルをそのまま流用するのではなく、アジア用の足形も整え、しっかり土、人工芝対応モデルを持ってきたのは非常に素晴らしい取り組み。
力を入れてきた面はしっかり評価しつつも、良い面、悪い面を後程使用して、確認していこうと思います。
ではでは
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コメント
かなり面白そうなスパイク…
でもホールド感が物足りなかったり、フィット感の問題もあってなかなか難しそうな感じ。
シュートにこだわる選手も多いと思うからしっかり改善してプロモーションしていけば(Jリーグの選手などと契約すれば…)結構広まって行くんじゃないかと思います…
とりあえずレビューに期待します(笑)
>>1
一芸はあるんですけどね。
まだまだという感じですが、意気込みは感じられました
予想外の事が起こらなければ、レビューもこんな感じになるかと笑