アスレタ O-REI T6 解説

ラグビースパイク 着用感想&紹介記事

本日はアスレタの新作スパイク、O-REI T6の紹介、解説をしていきます

O-REIシリーズの最新モデルで、T006の後継モデルに当たる一足


レザーアッパーに特徴的な機能が備わっている今回の一足

早速機能性の詳細を見ていこうと思います

アッパー前足部


まずアッパー素材にはカンガルーレザーを採用

クッションフォームを内蔵し、つま先にはラバー加工を施したレザーアッパーとなっています


このレザーは正直、店頭レベルで言えばかなり硬い印象

少なくとも同じ店頭に並んでいたコパピュア、モナルシーダNEO2 WIDE ELITE、DS LIGHT、442 V2、アクセレイター等々と比べてもかなり硬いです

基本作り手へのリスペクトもあって、なるべくフォローするようにはしていますが、ちょっとこれは期待値を下回るものに


フォローするのであれば、昨今の原材料費の高騰、各社値上げラッシュで、大きく分けて対応が二分されています

値上げをしてクオリティを維持するか
値段を据え置いてクオリティを下げるか

T6は後者になると思いますので、仕方ないともとれます
※小さいメーカーは値上げしても勝てないので、値段据え置き作戦もしている印象です

が、ユーザー的には買うならT006、TN006といった旧モデルの方がおすすめまであり得るかと


もう少しフォローを入れるなら、前足部の強度と中足部の強度は割と合っており、アウトソールも硬めなので、強度的にへたりにくそうな印象

ただ、薄い、軽い、柔らかいというサッカー部が好きそうな要素とはかけ離れてるので、このレザーが好まれるかは難しい所です


本当は他のスパイクと同じように紹介しようと思ったのですが、他と同じように紹介すると閲覧される方に誤解を与えそうなので、今回はこういう書き方にしました

これでレザーで履き心地が良いです、とはちょっと流石に書けなかったです…
・値段据え置きでクオリティダウン
・全体的にハード目なアッパー

アッパー中足部


アッパー中足部にはグリッドシェル2.0を搭載した、人工皮革を採用

前足部に続いてここも割とハード目で、こちらは人工皮革らしい適度な薄さとハードさに仕上がっています


サイドのブレを抑え、フィット感を高めるグリッドシェル2.0は、前側をもう少し斜めに配置している設計

この辺りの仕様変更はアリだと思います

ただ、前足部含めた中足部も、前々作T006よりも結構ハードな印象

柔らかけりゃ良いってもんではないのですが、消費者、プレーヤー受けは悪そうな硬さだと感じました

また、シューレースにはナチュラルモーションシューレースと呼ばれる、下が伸び縮みして、上はホールドする紐を採用

ここに、一部シューレースホールを外側にも配置している設計です


アッパー部分のハードさを緩和しようとしている部分で、シューレースが伸び縮みすることと、シューレースホールを外側にも配置することで、緩く調整することも可能に

この辺りはアッパーのハードさを緩和させることができるので、アッパーの硬さを少しは緩和する事が可能といえます


シュータン部分に関しては、薄型のシュータンとクッションフォームを配置した仕様

シュータン、アッパー強度、シューレースの形状を考えると、この辺りのバランスはある程度とれている印象を受けます
・ハードなサポートのグリッドシェル2.0
・一部伸縮する靴紐を採用
・カスタマイズ可能なシューレース設計

アッパー後足部


アッパー後足部、かかとにはヒールカップが内蔵

かかとは強固とは言いませんが、ある程度のサポートは備わっている印象です


グリッドシェル2.0がかかと部分にまでかかり、シューレースと連動する事でホールドしやすくなっているのは良い所の一つ

ヒールカップ自体はそこそこの強度なので、全体のバランスとしてはやはりもう少し前~中足部は柔らかく薄い方が受けはいい気はします


かかとの形状は丸みのあるかかとに適しており、パッドはT006に比べると肉厚になっている印象

ただ、


ヒールパッド、かかと内側のパッドもかなり硬くなった印象で、柔らかさよりもハードさが目立つ印象

硬いヒールパッドだとガビックのスパイクなんかを思い出しますが、あそこまでではないです

アスレタ初期モデルよりは少しマシ位の硬さイメージなので、合えば問題ないですが、合わないと慣れるまでかなり時間がかかりそうです


中底に関してはフルレングス、前足部は柔らかく、中足部以降は硬く設計しているものを採用

中央にシャンクらしい溝と、内側の盛り上がりが特徴的なものとなっています


インソールは表面はグリップ性の高い素材を採用

裏面はオーソライトっぽいスカスカしたスポンジで、かかと直下は少し厚みを増すことで衝撃を緩和するものとなってました
・丸めのかかと設計
・クッションはやや硬め

アウトソール


アウトソールには今までと同じ円柱ベースのソールを採用

土、人工芝、天然芝に主に対応している、汎用性の高いソールとなっています


この辺りは前からと概ね同じで、円柱によるシンプルなグリップ性が特徴

外側は屈曲しにくく、内側は屈曲しやすくすることで、なるべく走りやすくしている設計も見受けられます


ただ、シンプルな円柱スタッドなので、グリップはそこまで強くはない仕様

主に土や人工芝、短めの天然芝に適したアウトソールとなっています


アウトソールに関してはもしかしたら微妙な変更があるかもしれませんが、そこまでは感じ取れなかったものに

どちらにせよ比較的ハード目な、やや硬さのあるアウトソールに仕上がっていました
・円柱をベースにしたアウトソール
・土、人工芝、短い芝に主に適した設計

まとめ


なるべくフォローはしたつもりですが、アッパーの素材がユーザー受けしにくそうだなというのが正直なところです

価格据え置き~むしろ値下げしているメーカーも実はあったりするのですが、そこと同様で、がっかりする内容ではありました
※しかし、以前がっかりしたスパイクはまだ見るところがあり、ユーザー受けも悪くないと思うので、もう少し良い感じに書けました


作り手への配慮と、ユーザーへの誠実さのバランスが大事だと思うのですが…

これを当たり障りなく褒めると、これから参考にして購入するユーザーに対して不誠実だと感じたため、今回は割と厳しめになってます
※けちょんけちょんに製品をけなさなくてもいいし、思った以上に褒める必要もないということです。今回は褒めるところがなく…

次回作に期待したいところですが、これだけ書くとむしろレビューしてみたい感もあるので、余裕があったら購入してみようと思います

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コメント

  1. よう より:

    アスレタH4の簡易解説見てみたいです。

    • 0014 0014 より:

      こんどお店に足を運んだ時にでも、確認してきますねー
      前触った記憶だと、解説する程でも無かった記憶はありますが…

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