本日はアスレタから出ているスパイク、
T006 MIXのレビューです。
固定式ベースのモノを取替式にした1足。
ノンステッチレザーやグリッドシェルといった所が機能として挙げられるT006.
早速レビューしていきます。
※基本的な機能性についてはこちら
※詳しい機能性、良し悪しはこちら
『足型』
足幅は2E程度、つま先周り高さ標準、甲標準程度となっています。
0014は今回いつも通りの25.0cmをチョイス。
問題なくサイズ的には着用する事が可能となっています。
全体的なフィッティングとしては、意外と悪くないというのが正直な感想。
目新しい素材や構造ではないですが、堅実に良くなっている印象で、柔らかさよりは多少ホールド性がしっかりしているような印象を受けやすいアッパーに仕上がっている感覚を受けます。
敢えて挙げるなら、前足部のレザーが履き始めは肉厚でやや硬いので、多少小指側への圧迫が個人的にきつかったという事と、内側縦アーチ部が低下してきた時に中底が若干接触するというもの。
前者は慣れと足部の傾向、後者も足部の傾向とシューズ個体差もあるようなのでなんともなのですが、特に後者は場合によっては結構しんどいスパイクでもあります。
【フィット感】
★★★★★★★☆☆☆×3
『アッパー前足部 & タッチ&ドリブル』
まずアッパー前足部にはノンステッチカンガルーレザー×クッションフォームが採用されています。
この前足部はソフトさはある程度あるものの、比較的履き始めは硬さも感じられるものに。
硬すぎて辛いという事はありませんが、柔らかいスパイク、薄いスパイクに比べるとやや厚み、硬さは出ている印象。
ただ、前足部がこのソフトさなら、中足部~後足部はもっとカッチリしていても良いかもしれません。
そしてこの前足部でのタッチ感は、多少の厚みとソフトさが一番顕著。
強いグリップ性等はありませんが、一番はクッションフォームによるソフトさが感じられやすいものに。
厚みが薄いモノに比べるとややある感覚ではありますが、レザーの馴染み感とソフトさ、タッチ面の広さは感じられる1足に。
旧DSライト(DSライト3)位のイメージなので、問題ない選手も多いとは思います。
【ボールタッチ】(サッカー)
★★★★★★☆☆☆☆
そしてドリブルに関しては、ソールが取替式なので少し扱いにくい印象。
固定式をレビューしていたなら、もっとバランス良いようにも思います。
【ドリブル】(サッカー)
★★★★★★☆☆☆☆
『アッパー中足部 & ホールド性』
アッパー中足部以降にはマイクロファイバー、グリッドシェルが搭載。
シュータンは薄手の起毛素材×マイクロファイバーが採用されています。
この中足部のサポート性とフィット感は上々で、薄く柔らかいマイクロファイバーが足にしなやかに、吸い付くようにフィット。
その上でサポートフレーム素材のグリッドシェルが適度に足をサポートするようなホールド感を発揮。
シューレースでの調整も容易で、足に吸い付くようにフィットさせつつ、しっかりとホールドできる中足部に仕上がっていたと思います。
また、シュータンも極薄で足に吸い付くように、違和感なくフィット。
薄く柔らかなシュータンはストレスなく足にフィットします。
そしてホールド性に関しては、下地が適切であれば十分なものに。
柔らかな下地で使えば、足の方がズレるような感覚は基本的には受けない印象。
前足部はバランス的にやや硬いですが、中足部~後足部も割としっかりしているので、この辺のブレというものはあまり出ない印象。
しっかりとしたサポート性のあるものに仕上がっていました。
【ホールド性】(ラグビー)
★★★★★★★★☆☆
『アッパー後足部~内部 & キック』
アッパー後足部、かかとにはヒールカップが内蔵。
かかと裏には起毛素材が用いられています。
このかかとのフィット感も特別違和感はなく着用する事が可能に。
特徴的なソフトさや硬さ、柔らかさといったものは感じませんが、それ故に適度なソフトさ、滑りにくさ、ホールド性と、バランスが取れているといえると思います。
そしてキックに関しては、前足部のソフトさを引きずる印象。
甲部であればややソフト目、前足部にまでかかるとかなりソフトな感触を受ける蹴り心地に。
また、取替式なのでラグビーボールでは全く問題ないのですが、地面に接しているサッカーボールは多少蹴りづらい(ダフりやすい)印象も。
先端のスタッドが取替式だという事もありますが、ここはどちらかというとT006だからというより取替式特有の問題に。
一方で取替式の刺さるグリップ性は非常に鋭く、自分でそこまで踏ん張らなくともしっかりと地面を噛んでくれるものに。
ラグビーボールは甲部の蹴り心地で、概ね問題なかった印象です。
【キック】
★★★★★★☆☆☆☆
『アウトソール & ダッシュ、ステップ、パワー』
アウトソールには取替式6、固定式7のMIXタイプのソールを採用。
柔らかな下地の天然芝、土に対応しています。
取替式スタッドが基本的にはメインのグリップになり、使用してみると非常に刺さりの良いグリップになっている事がまずポイント。
先端も取替式なので、ダッシュ時の引っ掛かりが非常に強い一方で、いつもの感覚だと若干躓きやすくなる印象。
なのでダッシュやターン後の加速の一歩目はしっかりと刺さり、グッと出ていくような感触に。
抜けにくい感覚はあまりなく、深くしっかり刺さるけども、重たい感じは受けない印象。
切り返しやステップ動作でも、その取替式の鋭いスタッドが地面を噛み、急激に止まる感覚を受けます。
ただ、ソール自体は取替式ということもあり、やや硬めの感触で、細かな調整というのは個人的には難しいものに。
基本的にはいつもガツっと止まる、グイっと引っかかる、グリップ力が非常に高い1足となっています。
【スピード】
★★★★★★★☆☆☆
【アジリティ】
★★★★★★☆☆☆☆
【パワー】(ラグビー)
★★★★★★★★☆☆
『まとめ』
アスレタの最新スパイク、T006 MIX。
そのパフォーマンスをしっかりと体感する事が出来ました。
スパイクが出た当初は壊滅的なクオリティでしたが、ここにきてかなり精度も上がってきているアスレタ。
もう少し癖が残っていたりする部分もあるので、その辺りの履く人を選ぶ癖が薄くなれば、より幅広い層に受け入れられそうな1足に仕上がっていました。
ラグビー総合評価
56/80
サッカー総合評価
52/80
ではでは
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製品体験会に関しては下記にて掲載
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