ヒュンメルヴォラートPROとヴォラート2の違いを解説

ヒュンメルのサッカースパイク、ヴォラートプロとヴォラート2。

前作ヴォラートプロはフィット×軽量×クッションモデルとして登場しており、今作ヴォラート2はクッションを無くしたモデルとなっていますが、

今回はその2つのモデルを比較。

どちらがどのように良いのかを記載していこうと思います。

それぞれの機能性については上記記事をどうぞ

ヴォラート2の詳細スペックはこちら

【足型】

まず基本的な足型は同じですが、素材が違うので履き心地は大きく異なるものに。

サイズ的には基本的には小さ目で、0.5cmのサイズアップが検討されるようなものとなっています。

また、ヴォラート2に関しては価格がぐっとお安くなったのに加えて、前作のミドルモデル、ヴォラートKSのように3ウィズ展開となっているスパイク。

ヴォラートプロと比較できるスペックでありながら、足幅3展開×中価格帯になっているのはヴォラート2の良さでしょう。

アッパー部全体的な特徴としては、ヴォラートプロの方がしっかりしたアッパーになっているのに対し、ヴォラート2はかなり柔らかくなっているのが特徴。

履き馴染まして履いていきたいのであればプロ、すぐにフィットして即戦力で使いたいなら2という感じになりそうです。

【前足部】

アッパー前足部にはどちらもカンガルーレザーが採用されていますが、

ヴォラートプロでは縫い糸を多く配置し、かつつま先周りにはラバーのざらっとした加工を設計。

クッションフォームに保形性に優れたＺＮフォームを採用することで、伸びにくさと保形性を強めた設計になっているのが特徴です。

一方でヴォラート2に関しては柔らかなカンガルーレザーの足馴染みを活かす設計で、縫い糸も最低限。

中のクッションフォームも柔らかく、足馴染みの良さが存分に感じられるものとなっています。

この辺りの仕様から、

長く同じフィット感で履きたい、耐久性を求めるならプロ

履き始めから最高のフィット感でプレーしたいなら2

という感じになっています。

【中足部】

中足部域にはプロはマイクロファイバー、2にはナノフィットスキンを採用。

ここの素材感の違いは大きく、サポート性があるのはプロ、足馴染みとフィットで言えば2というような構成になっています。

このように触り比べても大きく違いが表れるアッパー素材。

前足部でも硬いのがプロ、柔らかいのが2でしたが、中足部の人工材は更にその傾向が顕著に表れているものとなっています。

そしてシューレースの穴の数は同じですが、より甲部の抑えがしっかり出て、ホールド性の高い設計であるプロ。

一方で甲部に馴染みやすく、フィットしやすいのが2という違いになっています。

また、シュータン部も形状は似ていますが、材質はマイクロファイバーであるプロと、起毛素材のペラペラした2という違いに。

柔らかさ、薄さという点は2の方が勝っています。

【後足部～内部】

アッパー後足部、かかとにはヒールカップ、カウンターが搭載。

強度はどちらも似たような印象で、弱すぎない強さを兼ね備えています。

かかとの裏側には起毛素材が用いられていますが、プロの方が荒い生地感に。

2の方がより足馴染み良く、足当たりの良い素材になっているのは特徴です。

また、クッションフォームの入り方は2の方が上部で主張しているような配置に。

基本的にプロが履けていれば2も履けると思いますが、若干違うというのは覚えておいてもいいかもしれません。

そして中底には大きな違いがあり、プロではかかと直下にクッション材を配置した設計。
（※金色、後期モデルではカルボの採用アリ）

2では高反発素材のカルボを用い、強さを出した設計となっています。

また、インソールもプロではクッション性の高いＰＯＲＯＮを採用し、表面起毛で滑りにくく仕上げたクッション系のインソールを採用。

一方で2では簡易のBMZインソールを採用し、もちっとした表面の素材で滑りにくく仕上がっています。

【アウトソール】

アウトソールに関しては仕様変更なし。

どちらも土、人工芝、天然芝で使用できるソールとなっています。

【まとめ】

ヒュンメルのサッカースパイク、旧トップモデルのヴォラートプロと現行モデルのヴォラート2。

その違いを確認する事が出来ました。

基本的に

クッションと耐久面を優先したいのであればプロ

フィット感を優先したいのであれば2

という違いがあるので、好みの方を選ぶのが良さそうですね。

ではでは