本日はアディダスのフロントロー~フロントファイブ向けスパイク、カカリZ.0 SGのレビューになります。
カカリZ.0は合成皮革を採用した、強靭なパワーを生み出すスパイク。
早速レビューしていきます!
足型
足幅は2E程度、つま先周り高さ標準、甲やや高め程度の設計になっています。
今回0014は一つ上のサイズ、25.5cmを購入しましたが、それにしてもサイズ的にはかなり大きい印象です。
サイズ的にはこのように、0.5cm上がった分とは思えない程大きいものに。
基本的にはいつも通り~0.5cmサイズを落として選べば問題ないかと思います。
※僕の場合はそもそも25.0cmが国内販売されてなかったので、25.5にしました。
全体的なフィット感としては、とにかくがっちり、かなり強固なのが印象的。
全体的にハードで、強靭な仕上がりという印象が強いスパイクで、ラグビーのフロントファイブ、それも大学生~高校年代トップクラス以上のプレーヤーでないと扱いにくいスパイクという印象をうけました。
アッパー前足部
アッパー前足部には合成皮革を採用。
耐久性、ホールド性に優れた、ハードで強靭なアッパーに仕上がっています。
前足部域でわかりやすくプレーに関与するものはありませんが、踏まれても痛みにくい程度にしっかりハードなアッパーには仕上がっています。
中足部
アッパー中足部にも合成皮革を使用した設計。
甲部はメッシュを採用し、両サイドにはベルトによる補強も敢行されています。
このようにシューレースもパワーホールド系のシューレースで、ガッツリサポートを高めるような設計なのが特徴。
ハードなプレー、体重の重い選手もしっかり支えられるような、強靭なサポート機構となっていました。
ホールド感 ラグビー
鋭い切り返しや踏ん張るのに大切なホールド感ですが、ホールド性自体はかなりしっかりしている印象。
ヒールカウンターの強度もしっかりしており、中足部のホールド性は抜群です。
勿論これだけ強靭とはいえ、使い込めば多少は柔らかくはなりますが、それにしてもかなりハードなアッパーに。
フロントファイブ以外が使うには適しませんが、スクラム、モールでパワーを発揮するスパイクとしてはこれ以上ない位ハードに仕上がっています。
アッパー後足部
アッパー後足部、かかとにはヒールカップにベルトが採用。
履き口回り含め強度はしっかりしており、かなりしっかりとホールドしてくれるかかととなっています。
今回元々大き目だったので、個人的にはハードさは感じるものの、フィット性という意味ではイマイチだった印象。
ただ、フィットすれば相当ハードなプレーでもしっかりサポートできる印象も同様に受けました。
蹴り心地 ラグビー
ラグビーボールも一応蹴ってみましたが、基本的に蹴るのに適したスパイクとはちょっと言えません。
蹴れない事は無いですが、キッカーであれば他に良いスパイクがあると思います。
アウトソール
アウトソールには天然芝、柔らかい土といったぬかるんだ場所で使える取替式を採用。
フロントファイブに向けた、強靭な取替式ソールとなっています。
相当強靭なアウトソールで、カーボンプレート等は内蔵されていないものの、かなり反発とパワーを感じるソールに仕上がっているのが特徴。
フロントファイブなら問題ないと思いますが、ある程度体重、筋力がないと扱えないソールとなっています。
スピード
そしてスピード感、疾走感に関してはなかなかに厳しいです…笑
いくらなんでもやはり重いですし、グリップも相当ハードと言えます。
加速性も勿論そうでもなく、重さと抜けの悪さを結構感じるものに。
やはりスピードではなく、基本は踏ん張る、スクラム等で活躍するスパイクだと感じます。
ステップ
ステップ、アジリティに関しても、ソールが硬いので個人的には扱いこなせず…。
ここはある程度筋力、体重が無いと、かなり動きにくさを感じるはずです。
ただ、これはあくまでフロントファイブじゃなければの話であり、該当のフロントファイブであれば恐らく概ね問題なく使用できるものに。
重量的な問題は残りますが、ハイパワーを志向するならありだと思います。
まとめ
アディダスのフロントファイブ向けのスパイク、カカリZ.0のレビューは以上となります。主に上記の2点、パワーとホールドを最大限引き出すためのスパイクで、フロントファイブならではのスパイクに仕上がっていました。
高校年代であればトップクラス、大学なら二部以上、社会人ならプロ~アマトップのレベルにあるフロントロー、場合によりロックも対象となる今作。
スクラム、モール、ラック命、肉弾戦命な選手は検討してみるのも良さそうです。
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