本日はナイキのサッカースパイク、
マーキュリアルヴェイパー11 AG-PROのレビューです!
マーキュリアルヴェイパー11AG-PROは人工芝専用で作られたナイキのスピードスパイク。
C・ロナウドやアザール、サンチェス、ネイマール等々、ドリブラーからスピードスター、ストライカーといった選手が主に愛用しているシリーズです。
それでは、早速機能性を見ていきたいと思います。
(マーキュリアルヴェイパー11AG-PROの機能性詳細はこちらの記事をご覧ください)
『足型』
足幅はC~D程度と狭く、爪先やや低め、甲回りは標準程度、かかと幅は細めとなっています。
基本的に柔らかくタイトなスパイクで、0014の足にもある程度は合っている印象です。
ただ、爪先回り(親指先)の低さが0014には合わず痛いくらいの圧迫感に…
インソールが元々少し厚いので、薄いものに変えれば対応できましたが、爪先回りの低さや足幅の細さ、甲回りといった所は試着時に注意したいところです。
【フィット感】
★★★★★★☆☆☆☆×3
『アッパー前足部 & ボールタッチ、ドリブル』
アッパーにはOLM12マイクロファイバーを採用。
表面にはボールコントロールを高めるスピードリブやACCが搭載されています。
このアッパーはやはり適度な薄さと柔らかさが心地いいフィット感。
0014は親指が痛いことを除けば、足に吸い付くようにフィットするのが好感触です。
勿論、ボールタッチも好感触。
適度な薄さのマイクロファイバー×クッションがマイクロファイバーらしくない柔らかなタッチ感を実現。
スピードリブやACCによるボールグリップ向上はあまり感じませんが、凹凸が無ければ滑りそうなことを考えると少しは効果があるのかなと思いました。
【ボールタッチ】
★★★★★★★☆☆☆
また、ボールタッチ同様にドリブルも好感触。
強いボールグリップでボールが吸い付く…そんな感覚はないですが、シンプルで素足感覚に近いボールタッチがスムーズなドリブルを実現。
この吸い付くようなフィット感とマイクロファイバーらしくない、素足感覚に近いボールタッチ感がヴェイパー11の特徴といって良いでしょう。
【ドリブル】
★★★★★★★☆☆☆
『アッパー中足部 & トラップ、パス』
アッパー中足部にも同様にOLM12マイクロファイバーを採用。
甲部分はストレッチ性の高い素材で、アッパーと一体になっています。
HGモデルと違いタイトな為、中足部もぴったり吸い付くようにフィット。
薄さと柔らかさが兼ね備えられたアッパーが吸い付き、心地のいいフィット感が得られています。
そのため、トラップやパスもシンプルに、ダイレクトにボールが伝わる印象を受けます。
特別な機能がない為、フィット感、蹴り心地、止め心地共にシンプルで心地のいい感触といって良いでしょう。
『アッパー後足部~内部 & シュート』
アッパー後足部、かかとにはヒールカップを内蔵。
適度なホールド性を備えています。
このかかとのホールド性はあくまで適度なホールド感。
かかとへの当たりは適度な厚みのクッションが違和感のない足当たりを実現させていますが、ホールド性はあくまで適度なもの。
後述しますが、マーキュリアルシリーズのAG-PROはグリップ過多になりやすいので、グランドに対してグリップが強すぎる場合はかかとのホールド性も少し足らない可能性も出てきます。
ただ、キックに関してはそこまで大きな問題にはならず。
軸足がしっかりと固定されるため、蹴りやすい印象を受けます。
シュートに関してはしっかりとミートしやすくなっており、蹴り心地も上々。
甲部分が痛いとか、そういったこともありませんでした。
ロングボールも基本的には問題なし。
ボールコントロール系のスパイクには蹴りやすさにおいて劣る気もしますが、特別問題になるようなことはないと思います。
【キック】
★★★★★★★☆☆☆
『アウトソール & ダッシュ、ステップ、ターン』
アウトソールにはナイロンベースの13本スタッドを採用。
人工芝専用として作られていますが、一応柔らかな天然芝でも使用は出来るレベルに仕上がっています。
(天然芝での使用を推奨するわけではありません)
ただ、今回のマーキュリアルのAG-PROは他のAG-PROと違いグリップが強すぎることが多くありました。
それはこのレビュー場所、剥げた人工芝であるからだとも言えるのですが…
綺麗に整備されたロングパイル人工芝でないと真価を発揮できないグリップ力でした。
ダッシュは非常にスムーズなもので、適切な屈曲性と反発性が心地いいですが、
切り返しやステップでは屈曲性と反発性、グリップに関しては問題ないものの、多少アッパーのホールド性が心許ない印象を受けました。
そして、ターンに関してはかなり引っ掛かる感触。
かかとのL字型スタッドがキック時にはしっかりとしたグリップで良かったのですが、ここではそれが裏目に。
短い、使い降るされた人工芝だとかなり危ないレベルで、正直使いにくいぐらいのグリップになっていました。
というわけで、マーキュリアルヴェイパー11 AG-PROは綺麗に整備されたロングパイル人工芝でないと適切なグリップを発揮できないものになっていました。
【スピード】
★★★★★★★★★☆
【アジリティ】
★★★★★★★★☆☆
『まとめ』
ナイキのスピードスパイク、マーキュリアルヴェイパー11 AG-PRO。
その素晴らしいフィット感、ボールタッチ、スピード感を体感しつつも、使いどころが少ないスパイクになっているなと思いました。
天然芝でも使用できればまだ幅は広がると思うので、アディダスみたいに公式にFG/AGになってくれればいいですね♪
総合評価
56/80
ではでは(^_^)/
『激安サッカースパイク5』
『激安サッカースパイク4』
『激安サッカースパイク3』
『激安サッカースパイク2』
『激安サッカースパイク1』
(正しい試着方法はこちら)
(環境別のスパイクの選び方はこちら)
(スパイクの手入れ方法はこちら)
(足の裏の知識BOXはこちら)
(自分の足の測り方はこちら)
(安いサッカースパイクをお求めならこちら)
コメント
エース17.2などに使われているトータルコントロールスタッドのメインスタッドとサブスタッドには、どうして段差があるのでしょうか?0014さんの考えを教えてください。
フットカモさん
単純にサーフェイス対スパイクのグリップ最適化です。
全部同じ高さだとトレシューに近くなりますし、細い方のスタッドは強度を保ちにくくなります。
いつも更新楽しみにしています。
Pro-directで売られているNikeスパイクのSGとSG-Proの違いなんですがサブスタッドがあるのとないのとだとどのような違いがあるのでしょうか。
Carraさん
いつもありがとうございます。
突き上げ感、グリップ力に違いが出てきます。