本日はプーマのサッカースパイク、
プーマワン17.1HGのレビューです!
プーマワンは全てのサッカー選手に向けた、すべての要素を詰め込んだサッカースパイク。
特に重要視されるスピード、タッチ、フィットの三つにスポットを当てた、新しいサッカースパイクです。
それでは、早速レビューしていきたいと思います。
『足型』
足幅はD程度(伸ばせばE程度まで)、つま先回り高さ低め、甲部分高さ標準、幅狭め、かかと幅下部広く、上部狭め、かかと後食いつき、カーブありといったものになっています。
今回0014は25㎝をチョイス。
サイズ的には標準~やや大きめの部類ですが、つま先回りの高さの関係上いつも通りのサイズで履くことになりました。
この足型設計だと、指先が薄く細く、それでいてかかと下部はそれなりに厚く団子状でなくてはぴったりと合うことが少ない設計なので、正直多くの方にとって合いにくい設計に。
(つま先は捨て寸と考えればいいのかもしれませんが…)
レザー×ニットのフィット感は心地よく、素晴らしいのですが、この独特すぎる足型はかなりのキワモノといえそうです。
【フィット感】
★★★★★★★★☆☆×3
『アッパー前足部 & ボールタッチ、ドリブル』
まずアッパー前足部にはプレミアムカーフレザーが採用されています。
このプレミアムカーフレザーは適度な厚みと柔らかさがすごく心地いいものに。
構造自体はアレなのですが、このカーフレザーの足を優しく包み込むようなフィット感は目を見張るものがありました。
また、つま先等に配置されたラバー加工もフィット感に影響を及ぼすこともなく、好感のもてるフィット感に仕上がっています。
そして、そのタッチ感は本当に柔らか。
繊細さとソフトさが混在しており、非常に心地のいいタッチ感です。
カーフレザーのしなやかさ、柔らかさ、適度な厚みが、タッチ時に繊細さを失わずにソフトな感覚を提供。
ボールグリップ力はそこまでないですが、カーフレザーの柔らかなタッチを存分に味わえるものとなっていました。
【ボールタッチ】
★★★★★★★★★★
また、それはドリブルにおいても同様で、繊細かつソフトなタッチ感が心地いいものに。
それでいて、切り返したり激しい動きでもしっかりとついていけるだけのサポート性も兼ね備えているのが、今回のプーマワン17.1HGの良いところ。
今回のプーマワン17.1HGはシューレースフックがサイドサポートの役割まで果たしており、それが非常にしっかりとしたサポートになっていました。
そのため、ドリブル時の切り返し等でもアッパーの横滑りはあまり見受けられず、アッパーとソールのバランスがとれたものに仕上がっていました。
【ドリブル】
★★★★★★☆☆☆☆
『アッパー中足部 & トラップ、パス』
アッパー中足部にはエヴォニットソックス、カーフレザーを採用。
シューレースはセンターに配されています。
このエヴォニットソックスのフィット感もかなり好感触。
目自体は荒いですが、かなり伸縮するニット素材が足を包み込むようにフィット。
それでいて中足部後以降はしっかりめの人工皮革を採用してあるので、ホールド感もフィット感も感じられるものに仕上がっていました。
この中足部でのパス、トラップは若干癖のあるものに。
前足部のカーフレザー部分がメインで当たった時は柔らかなタッチ感になるのですが、中足部以降の人工皮革部分がメインで当たった時はいたって普通のタッチ感で、多少グリップが効く程度のものとなっています。
パスに関しても同様で、前足部と中足部以降で感覚が少し違ってくるのが癖となっているプーマワン17.1HG。
細かなタッチ感まで気にされる方は、少し気を付けたほうが良いかもしれません。
(僕は上手くないのでそんなに気にならないです…)
『アッパー後足部~内部 & シュート』
アッパー後足部、かかとにはヒールカップを内蔵。
しっかりとかかとをホールドする設計となっています。
このかかとは下部はゆとりがありますが、上部はかなり絞った作りで、かつライニングにクッションがあまりないためフィット感は独特。
かかとへきつい当たり、圧迫感を感じる可能性もあるものとなっていました。
ただ、0014は違和感こそ履き始めは感じるものの、プレー中は違和感なくプレーが可能に。
フィット感はかなり好みがわかれる設計です。
そして、キックに関してはそれなりに好感触。
カーフレザーのソフトな足当たりが、強いキックにおいても足をしっかりと守り、痛みは比較的少ないものに。
それでいて、キック時の軸足も後足部の四本×前足部中央のブレード二本である程度はしっかりと支えられるスタッド構成になっており、及第点以上の蹴り心地ではありました。
ただ、シュートスピードが上がるとか、カーブがかかりやすいとかそういう特殊機能は備わってないので、適度な厚みのあるカーフによる心地よい蹴り心地が好感触なものとなっています。
【キック】
★★★★★★☆☆☆☆
『アウトソール & ダッシュ、ステップ、ターン』
アウトソールには円柱スタッドを中央に、ブレードスタッドを先端、後方に用いた新型アウトソールを搭載。
土、人工芝、天然芝に対応しています。
このアウトソールは全体的に安定感高く、全体的に剛性が高いものになっているのが特徴的。
素足感覚の走り心地、軽快な足さばきではないのですが、先端のブレードスタッドによって十分にダッシュは出来ます。
そして、中足部に円柱スタッドが配されていることで、土のグランドでは十分な旋回性も持ち合わせています。
また、切り返し等の動きにも十分に対応できており、鋭い動きとまでは言いませんが、及第点程度のものとなっています。
ただ、全体的に剛性が高いため、細かな動き、アジリティに関しては及第点。
また、比重が重く、着用時の軽快さはそこまでないのも少し気になります。
なので、ランニング性能に関してはベースとなるダッシュ、ストップ、ターンに大きな問題はないものの、他社製品と比べて長所となるほどのクオリティは持ち合わせていないものとなっていました。
【スピード】
★★★★★☆☆☆☆☆
【アジリティ】
★★★★☆☆☆☆☆☆
『まとめ』
プーマの最新サッカースパイク、プーマワン17.1HG。
総評としては、悪くはないけれども…というのが率直な意見。
確かにカーフレザー×ニット素材のアッパー構造は他にはないもので、フィット感、タッチ感も独特かつ心地いいのですが、ランニング性能においては及第点程度。
フィット、タッチ、スピードを高次元で実現するレビュラV1 JAPANやモレリアネオ2、X-FLY3に勝るのか、と聞かれるとちょっとそれはないかなという印象です。
(※ただ、タッチに関しては独特の良さがありますので、プーマワン17.1も捨てたもんじゃないです)
また、追い打ちをかけるのが独特の足型設計。
この足型に一体どれだけの日本人が合うのか、という所にも疑問が残るスパイクでした。
とは言え、タッチとフィットに関しては素晴らしく、心地よさを感じられる設計になっているプーマワン17.1HG。
ランはそこそこでいいから、よりフィットとタッチを重視する選手には嬉しい一足になるかもしれませんね♪
総合評価
55/80
ではでは
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コメント
いつも拝見させてもらってます
プーマワンのつま先のラバーコーティング?はどのくらいで取れてしまいますか?
EARTHさん
とりあえず数回使ったくらいではとれてませんね。
インプレ参考になりました!!
Leeさん
ありがとうございます!!!
18.1はレビューしますか?
なんだろうさん
正直微妙です笑
トゥルーソックス以外でかかとの滑り防止できますかね…
@ゆうさん
かかとまで両面滑り止めのソックスってあんまないんですよね…