本日はナイキのフィット感を重視したサッカースパイク、ナイキプレミア3のレビューになります。
ナイキプレミア3はカンガルーレザーを採用した、フィット性に優れたシンプルなサッカースパイク。
早速レビューしていきます!
足型
足幅はD程度、つま先周り高さ標準~やや低め、甲標準程度の設計になっています。
今回0014はいつも通りの25.0cmを購入しましたが、サイズ的にはいつも通り~若干小さ目位の印象を受けます。
サイズ的に小さ目の部類になり、個人的にはサイズを変える程ではないものの、人によっては1サイズアップしたくなるかもしれない履き心地に。
幅的にもやはり細く、ピタッとフィットするものとなっています。
全体的なフィット感としては柔らかさと心地よさが顕著で、良くも悪くもクラシカルな履き心地という印象的。
ただ、全体のバランスはある程度とれており、最低限のサポート性と柔らかめな履き心地、シンプルなレザーの履き心地が良い一足となっています。
アッパー前足部
アッパー前足部にはカンガルーレザーを使用したアッパーに仕上がっています。
シンプルなカンガルーレザーアッパーで、特殊な機能は用いられていないシンプルなアッパーです。
タッチ感 サッカー
アッパー部がカンガルーレザーで構成されているため、比較的ソフトで繊細なタッチ感が印象的です。
ただ、価格が14000円台という事もあり、レザーの質感は最上級とまではいかない印象、。
よく言えば昔ながらの心地の良いフィット感ですが、最近の高価格帯の最上級カンガルーレザーに比べると少し硬さがあるかもしれません。
グリップ感に関しては特別凹凸は無いのですが、ステッチもあり滑って仕方がないという事はない感触です。
レザーも十分な位に柔らかく、繊細さを持ち合わせているので、この価格帯にしてはかなり良いと思います。
中足部
アッパー中足部にも一部カンガルーレザー、主に人工皮革を使用した設計。
サイドにはナイキロゴも配置され、クラシカルなタンも特徴的なデザインです。
シュータン部は硬めの人工皮革ですが、サイドの人工皮革に関しては適度に柔らかく、ソフトで柔らかな履き心地が感じられるものに。
シュータン部はしっかりと甲を抑えてくれるので、脱げにくくもなっています。
トラップ感 サッカー
そして中足部のタッチ感は意外とソフトで柔らかい印象。
人工皮革にナイキロゴという事で、少し硬かったり分厚かったりするかと思いましたが、思った以上には繊細さもあります。
極薄のスパイクなら素足のような、突起が付いていれば強烈なグリップ、レザーが柔らかければ繊細さを備えたタッチになりやすいインサイド。
シンプルかつオーソドックスなので、物凄い特徴がある訳ではないですが、硬すぎず柔らかすぎずといった所でした。
ホールド感 ラグビー
鋭い切り返しや踏ん張るのに大切なホールド感ですが、ホールド性に関してはやや低め。
ヒールカップも強度は最低限で、アウトソールのグリップも強くないからこそバランスがとれている印象。
自身の身体を支える、切り返すのはロースピードなら問題ないですが、ハイスピード下、対人込みでとなるとホールド性には不安が残るものに。
強度的に強いホールド性があるスパイクという訳ではないので、激しい使い方にはあまり適さないかもしれません。
アッパー後足部
アッパー後足部、かかとにはヒールカップが採用。
強度的には柔らかめの部類で、バランス的には及第点といった所。
履き心地自体は良い感触で、ソフトなクッションと滑りにくさで、快適にプレーする事が可能に。
履き心地に関しては上々といえます。
蹴り心地 サッカー
サッカーボールの蹴り心地についてはシンプルな感触。
ただ、甲部の折り返しタン、加えてタンの素材がある程度硬いことから、バチっとミートする感触は印象的です。
一方で、前足部はレザーの柔らかなアッパーなので、レザーらしい繊細さが感じられるものになっています。
個人的にはとにかく甲部で、よく言えばミートする、飛ぶ、悪く言えば繊細さにやや欠ける感触でした。
蹴り心地 ラグビー
ラグビーボールの蹴り心地に関しても同様で、基本的には甲部のハードさが特徴的な蹴り心地に。
飛距離的にもやや飛ぶ印象で、タン素材の硬さでかなり変わってきている印象です。
ヒールカップ自体は強くはないため、踏ん張りに強いタイプではない印象。
グリップ性もマイルド目なので、自力でしっかりと踏ん張った上での飛距離アップな印象です。
この折り返しタンの弾くとまでは言わないまでも、硬めで吸収しない感じは昨今のスパイクには無いものに。
クラシカルなスパイクだからこそ、と言えるかもしれません。
アウトソール
アウトソールには天然芝で使用できる専用FGソールを採用。
シンプルな円柱スタッドをベースに、屈曲性良く仕上がっているのが特徴となっています。
ターンのしやすさ、やや弱めのグリップを兼ね備えつつ、自身の踏ん張りやすさを担保しているのがナイキプレミア3 FGの特徴。
他のナイキのFGにはない魅力が詰まっているスパイクとなっていました。
スピード
スピード感、疾走感に関しては特筆する機能は無いものの、素足感が感じられるものに。
際立って軽い、際立ってグリップが効く、際立って反発するということはありませんが、素足のようにグリップ、抜けるのはかなり気持ちの良い感触。
加速に関しても概ね問題なく、適度な引っ掛かりに。
つま先のサブスタッドも効いており、屈曲の良さと抜けの良さ、グリップの良さが、負荷の少ないレベルでバランスがとれているのが特徴的。
屈曲性も、抜けの良さも、グリップの良さも、反発性も、それぞれどれかが突出してしまったり、どれもがハイレベルで構成されると、バランスが悪かったり、身体に高い負荷をかけやすいソールになります。
その点ナイキプレミア3は、スパイクからの恩恵は少ないものの、最低限担保された機能性が低負荷レベルでバランスがとれており、ハードな使用よりやはりレフリー、指導者といった所の方が心地よく使えるスパイクとなっている印象です。
ステップ
ステップ、アジリティに関しては、基本円柱ベースなのでほどほど、やや弱めなグリップ感です。
アッパーのサポート性も低めなので、それでも多少タイミングによってはズレますが、ハードでなければ使える印象。
鋭くキレるタイプでもなく、ハードにズレないタイプでもありませんが、ソールの履き心地の良さ、素足感から、心地は良いものに。
スピード、パワー、アジリティよりも履き心地を優先するサッカー部であれば、使えるかもしれないです。
まとめ
ナイキのフィット性を重視したサッカースパイク、ナイキプレミア3のレビューは以上となります。主に上記の3点、キック感、素足感、フィットに優れたスパイクで、全体のバランスもとれたフィット系スパイクに仕上がっていたと思います。
サッカー部ならソフトなタッチ感とフィット感を求める選手、ラグビーだと運用は少し難しめなスパイクとなっているナイキプレミア3。
ナイキの中では素足感が抜きんでていると思うので、スパイクに柔らかさを求める選手、指導者、コーチ、レフリーはまず検討してみてはいかがでしょうか。
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