本日はアディダスのスピードを重視したラグビースパイク、アディゼロRS7 SGのレビューになります。
アディゼロRS7は以前販売されていた人気シリーズの復刻で、軽量性に優れたラグビースパイクとなっています。
アディダス アディゼロRS7 紹介
リバプール所属 アドリアンがラグビースパイクを着用!?
ウェストハムで活躍し、現在はリバプールに所属するGK、アドリアンですが、 Gettyimages このようにアディダスのラグビースパイク、アディゼロRS7を着用してプレーしています! ラグビー選手がサッカースパイクを履く事は普通によくあるこ...
早速レビューしていきます!
足型
足幅はレギュラー幅、2E程度、つま先周り高さ標準、甲標準~若干高め程度の設計になっています。
今回0014はいつも通りの25.0cmを購入しましたが、サイズ的には他アディダスと似ている、いつも通り、丁度いい印象を受けます。
サイズ的に変更するほどでもない程度に、僅かに大きめかな?くらいのサイズ感。
サイズ的には以前までと同じような感覚、近い感覚で着用出来ますが、そのフィット感とサポート性は今回大幅なアップデート。
前作のプレデターXPがかなり履く人を選ぶ、相当難しいスパイクだったのですが、今作はかなりフィットしやすいように設計されているのが嬉しい所
全体的なフィット感としては、強固で足馴染み良くフィットするヒールカウンター、履き口~甲部にかけてホールド性のあるアッパー設計が、足をしっかりとホールドしてくれる印象。
かかとはしっかり、中足部はソフトにフィットし、前足部は柔らかく足馴染み良く仕上がっているのが嬉しいフィット感でした。
アッパー前足部
アッパー前足部にはマイクロファイバーを使用したアッパーに仕上がっています。
プライムグリーン素材、リサイクル素材で構成されたアッパーで、ソフトで柔らかなのが特徴となっています。
タッチ感 サッカー
一応少しだけ触ってみましたが、ソフトで柔らかなタッチ感が好みなら、概ね問題ないかと思います。
薄さ、繊細さ、グリップ感に関しては基本的にあまり強くありません。
ゴールキーパーやセンターバックが、足にフィットしているから使う、というのは良いかと思います。
中足部
アッパー中足部にも同様のマイクロファイバー素材を採用。
裏材にはソフトな起毛素材、加えてクッションフォームが配置されているので、足にソフトに馴染むフィット感が心地いいスパイクになっています。
シュータン部は柔らかく薄い設計で、キックの際にも邪魔にならない仕上がり。
甲部から、特に履き口回りのサポート性が高く、スピードやアジリティ、パワーを発揮しやすい設計になっていました。
ホールド感 ラグビー
鋭い切り返しや踏ん張るのに大切なホールド感ですが、ホールド性に関してはそこそこです。
ソールのグリップ性が高いので、相対的にアッパーのホールド性が必要になってきますが、下地が柔らかければ概ね問題ない印象。
主に強固なヒールカウンター、そして履き口回り、甲でしっかりとサポートをかけている印象で、ホールド性は後側がかなりしっかりしている感覚。
フィット性も兼ね備えられているので、ストレスなくホールドしてくれるのが嬉しいスパイクとなっています。
ただし、基本的にラグビースパイクにしては、履き心地の良さを割と重視しているアディゼロRS7。
長期間使ってホールド性が常に保たれるとまでは思えないので、試合用にするのが良さそうです。
アッパー後足部
アッパー後足部、かかとにはヒールカウンターが採用。
内部にセンスポッドに近い形で、ジオフィットテクノロジーと呼ばれるクッション材が配置されているのが特徴となっています。
ヒールカウンター、ソール自体は旧モデルのものですが、クッションパッドの配置や素材、硬度を変えることで履き心地が大きく向上しているのが今作。
ホールド性、強度、サポート性もしっかりと兼ね備えられているので、履き心地良く、滑らず、ホールドしてくれるかかとに仕上がっています。
蹴り心地 ラグビー
ラグビーボールの蹴り心地に関して、まずヒールカウンターのホールド性、ブレにくい軸足の安定性が嬉しい所。
取替式スタッドが地面にしっかりと刺さり、鋭くグリップが効くのも踏ん張りやすい印象を受けます。
甲部の蹴り心地は、当たり所によっては若干ソフト目な印象を受けます。
が、飛距離において問題になるような印象はありません。
ヒールカウンターによる安定しやすい軸足と、違和感ない蹴り心地が良いスパイクになっていました。
アウトソール
アウトソールには天然芝で使用できる旧型の取替式ソール、スプリントフレームアウトソールを採用。
前作プレデターXP初期型はラグビー専用ソールで登場していましたが、今作はサッカーの旧型ソールを流用しています。
(※そしてこっちの方がウケが良いです)
このアウトソールは旧モデルのものではありますが、軽量で屈曲性が良いのが特徴のソールに。
筋力や体重、姿勢によってはもう少し硬くても良いのですが、万人受けしやすい屈曲感と軽量性に仕上がっています。
スピード
そしてスピード感、疾走感に関しては最初の加速、グリップ性が印象に残ります。
とにかく取替式なので、圧倒的にグリップ力が強いです。
加速に関しては、ギミックとして素晴らしいということは無いのですが、とにかく前四本の取替式スタッドが噛みます。
なので、足元が滑ることなく、瞬時に地面を噛むグリップ力は良い所といえます。
一方で前4本が長いので、抜け感はどうしても悪くなりがちです。
加速力、グリップ力は十分ですが、取替式特有の抜けの悪さは多少ある印象をうけました。
ステップ
ステップ、アジリティに関しても、強力なグリップ性が良い仕事をしています。
ホールド性自体もしっかりしているので、鋭い切り返しでもしっかりとスパイクが追従してきます。
また、前足部は適度に柔らかいので、指先まで比較的使いやすいのも嬉しいポイントです。
インソール部にヒールアップがあるのですが、表面柔らかな起毛材のため、ここは若干前滑りしやすい印象。
インソールは適度にグリップ性のあるものに変えてしまった方が、ステップは切りやすいと思います。
とにかく取替式スタッドの強力なグリップ、加えてアッパーのサポートで鋭いキレを生み出すアディゼロRS7。
ランを重視するフランカーやNO.8、バックスなら全ポジションに適した試合用スパイクに仕上がっていました。
まとめ
アディダスのスピードを重視したラグビースパイクとして販売されたアディゼロRS7のレビューは以上となります。主に上記の3点、ホールド、グリップ、フィットに優れたスパイクで、ラグビーのバックスであれば試合用におススメしたくなるスパイクとなっていました。
前作プレデターXPの欠点をカバーし、アディゼロの名に恥じないスペックになっていたアディゼロRS7。
フィット感とグリップ性、適度な軽量性と、長所があると思うので、スパイクに軽さ、スピード、キレを求める選手はまず検討してみてはいかがでしょうか。
コメント
フロントローは使えないですか?
場合によります。そのままでは少し厳しい場合もあるかと