誰にでもわかる サッカースパイクのヒールの選び方 【1から学ぶシリーズ #7】

スパイク基礎知識 履き方&選び方

本日はサッカースパイク、ラグビースパイクのヒール、かかとの選び方について解説していきます。

なるべく誰にでもわかるように、簡単にわかりやすく解説していきますので、是非自分に合ったスパイク選びに役立てて頂ければと思います。

スパイクのヒールの選び方

スパイクのヒールの選び方のポイントは、2つ。
・適度に強度がある
・しっかりフィットする
これが大事になります。
この二つを兼ね備えたかかとが最も良いと思いますが、もう少し詳しい話をここからしていきます。

良いヒール、かかととは?

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シューズ選びにおいて非常に大事になるヒールカップ。
サイズとカップさえ合っていればある程度履けてしまう、それくらいに重要なパーツです。

一方で、一概に『こういったヒールカップが良い』というのは正確には定義できません

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何故なら、人それぞれかかとの形、大きさが違い、その上皮膚の敏感さや生理的現象(発汗等)、怪我歴、動作や癖が個々によって変わってくるためです。

その上で、ソックスやインソールとの相性もあるので、『良いヒールカップ』というのは定義づけできません。
※その人にとって最適なヒールカップ、というものは探し出すことが可能です
 

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ただ、これで話が終わってしまうと記事を書いている意味が全くないので笑

今回に関しては『比較的多くの方の足をしっかりと守れる』サッカーやラグビーにおいてのヒールカップ、強度とフィットの条件を記載していこうと思います。

ヒール、かかとの強度

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ポイントは様々あるのですが、まず強度は必要です

足の基礎、土台となる踵骨、距骨回りの不安定感を解消し、正しい形で歩行、走行、蹴る、切り返す等々の動作を行うには、ある程度の強度が必要不可欠です。

特にサッカー、ラグビー競技では左右への切り返し、急激なストップ&ターンも多く、このかかとの強度というのは非常に大事になります。

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このかかとの強度が足りない、もしくはすぐにへたってしまう、小さすぎると、よく発生しやすいのは過回内足と呼ばれる偏平足形状の足になりやすかったり、捻挫しやすかったりと、良いことがあまりありません。

つまり、ヒールカップが柔らかいと、横方向への動きに不安定感、ブレが発生しやすく、キレのある動きが難しくなっていきます

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かかとの強度の目安は難しいですが、少なくともヒールカップ(かかと)の下の方、底に近い方は、手で掴んで押しても全然潰れない位強いのが望ましいです。

大きく凹んでしまったり、変形してしまうものだと、強度的には少し心もとないと言えます。
・かかとがしっかりしていると、素早く、パワフルな動きがしやすい
・かかとが柔らかいと、踏ん張りにくい、素早く動きにくいことも

ヒール、かかとのフィット

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先程まででヒールカップの強度が必要であることについて述べましたが、このヒールカップが弱い、へたりやすい、小さすぎるよりも良くないのが緩いこと

弱くとも、へたりやすくとも、ちいさすぎるとも、フィットしていればヒールカップのかかと回りの安定感を高めるサポート機能を受けることができますが、緩いとサポートがなくなります

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一方で、きつすぎると痛みや圧迫感に繋がります。

ヒールが硬いときついと感じやすい傾向にあるため、近年は全般的に柔らかいかかとのシューズが増えている印象ですが、本来は硬くてしっかり合うヒールカップが最も良いでしょう。

引用元

ちなみにかかとの形状は大雑把に分けると上記のような傾向があります。

自分がどのようなかかとをしているのか、横から見て把握しておくのは良いと思います。
・かかとにフィットすることで、初めてサポート性を発揮

おまけ ヒールカップ、カウンターはどちらがいい?

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アウトソールから伸びた、一体型の樹脂製ヒールカウンターと、内蔵されているヒールカップ、どちらがいいのかと聞かれることがあります。

これはどちらでもフィットすれば問題ないといえます。

確かにカウンタータイプの方が強度が出ていることが多いですが、カップ内蔵型でもしっかりとした強度を発揮しているシューズが多いので、そこはあまりこだわらなくていいと思います。

おまけ2 かかとの後ろは柔らかくてもいい?

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ヒールのサイドの強度、サポート範囲は前述している通り必要ですが、特にサッカーにおいて後側は多少柔らかくとも大丈夫です。

踵骨にアキレス腱が付着するため、数時間激しい動きをするサッカーやラグビーにおいては、硬すぎる上に合わなくて圧迫してしまうと、強い痛みや怪我に繋がります。

そのため、後側は過度に圧迫しすぎない事が大事であり、出来れば適度なサポートがあるとなおよしと言えます。

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一方でスピードを重視する選手は、後ろまで強固でもいいかもしれません。

ただ、基本的にはある程度柔らかい、圧迫が少なければ、そこまで気にしなくていい所になります。

まとめ

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・かかと、ヒールはある程度硬い方が好ましい
・何より大事なのは自分のかかとにフィットする事
上記二点はスパイクのかかとを考える上で、必ずチェックしておきたいポイントになります。

もう少し補足している記事もあるため、良ければこちらもご確認ください。

コメント

  1. Tom より:

    某大手スポーツ小売店でサッカー&ランニングのスペシャリストとして勤務しています。
    カカトの重要性を知らない人が多いですよね。接客してて感じます。私はスーパーフィートをお勧めしています。体感パフォーマンステストをやると一目瞭然です!
    アメリカの研究論文でも8割の人がオーバープロネーションと言われていますので、カカトをしっかり保護してあげるのが回内防止にもなりますよね。
    回内すると外側の細かい筋肉を使うので運動効率、代謝が悪いです。
    長々と書きましたが、なにかお力になれればと思います!

  2. 0014 より:

    >>1
    スーパーフィート、過回内対策には非常に強力ですよね。
    個人的にプレー中は滑りすぎるので苦手なのですが、過回内対策にはかなり強力だと思ってます。

    街でみてても、練習をみてても、過回内の方は相当多く、怪我、痛みの遠因になっているので気になります。
    インソールまで手が出せないなら、せめて踵がしっかりあった、強度のある靴を選んで頂きたいと思ってます。

    今すぐは難しいですが、機会ありましたらお店の方まで立ち寄らさせてください♪
    お話色々聞けたらと思います。

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