スパイク選びのポイント 中底編

スパイク基礎知識 履き方&選び方

本日はスパイク(シューズ)を選ぶうえで大事な基準となる、







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中底について記載していこうと思います。


かかとがシューズの心臓なら、中底は背骨というべき大事なパーツ







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ついデザイン面や機能面、一歩進んでアウトソール等はよく見がちですが、中底は非常に地味でありつつも大事なパーツとなる中底。



シューズを制作する際にも大事なパーツとなるのですが、この中底で




全体重量

ソールの反発感

ソールの屈曲性

ソールの安定感

シューズの保形性



大きく変わってきます



ただ、大事なパーツとなる上に硬すぎても柔らかすぎてもダメというところで、シューズの保形性が保てない程柔らかかったりすることはあまりないです。







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そしてどういった中底が良いか、というのも正直難しいです…笑


アウトソール、ミッドソール(中底)、インソール、そしてアッパーの設計全てが噛み合ってくるので、中底だけで判断するのはかなり難しくなってきます。







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逆に言うと、アウトソール、インソール、アッパーの設計全てに影響を及ぼすのがミッドソール、中底



硬さと柔らかさのバランスが大事なパーツとなっています。









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そもそも、現在一部の超軽量トップモデルのスパイクでは、中底が前足部にしかない(中~後はテキスタイル)フォアフットタイプというものも出てきています。







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従来型のフルレングス、底面全てに紙や樹脂、複合素材のプレートを敷き詰めたタイプのものでも超軽量なスパイクはありますが、一部のスパイクは中底すら後側を中心に一部抜いています。








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中底が屈曲性、反発性、クッション性の一部を担保するフルレングスタイプとは違い、フォアフットタイプは軽量化と最低限の保形性を維持した設計。



アウトソールの強度、屈曲性、反発性が非常に優れているため、中底に機能を分担しなくともアウトソールだけである程度発揮できる優れた設計といえます。
(※代わりに突き上げ感が出やすいことが多いです)









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一方でフルレングスであってもアウトソールの機能が必ずしも劣っているというわけではなく。


中底の精度もアウトソールの精度も素晴らしい製品、モレリア2JAPANやX-FLY4等様々あり、やはり中底だけで良し悪しは決められない、でも大事なパーツという位置づけになっています。








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皆さんに気を付けていただきたいのは、中底、アウトソール含めての話になりますが、



前足部の屈曲性が異様に硬いもの

(※反発ではなく、硬い)

中足部~後足部で曲がってしまうもの






には特に注意。






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足部で必ず屈曲するMP関節部(親指の付け根、小指の付け根辺り)で曲がらないものは動きにくさを発現し

適度な足の内側へのねじれを生まないものも動きにくさを発生させるものに
(※過回内に関してはインソール、ヒールにてまずは対処すべきかと考えます)

中足部、後足部で曲がるものは不安定感や疲労骨折リスクの増大


等を発生させることが多いものとなっております。











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とはいえ、多くのメーカーで、中底に関してはある程度どこもしっかりしている印象。



定価が安いスパイクは紙(パルプ)のボードで強度が足らず、かつソールも弱いという事があったり、マイナーメーカーでは軽量化に走りすぎて強度が足らなくなったり、技術的にソールと中底の組み合わせがよくなかったり、クラシカル路線すぎて柔らかすぎることも時々ありますが…





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メジャーなメーカーの、定価が17000円を超えるような、ちゃんと今の競技者に向けて作られたスパイクであればそういうこともほぼないので、


中底も大事なんだな



ということだけ覚えてもらえると嬉しいです笑






ではでは




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