本日は松本義肢製作所から販売されているインソール、フュージョンフレキシ+Sのレビューです。
骨系ではなく、筋腱に作用するアーチ部サポート特化型となっているフュージョンフレキシ。
こちらでは使用してみた感想を掲載していきます。
シューズとのフィット
まずシューズ、スパイクとのフィット性という所ですが。
履き心地に関しては、シューズの脱げ感も特に問題になるようなことはなく、快適にフィットして使用することが可能になっていました。
ただ、中足部の幅に関しては厚みが出るので、例えばサッカーだとインサイドのトラップ感はかなり変わってくる印象。
履き心地の面は概ね問題ないですが、トラップの部分は少し違和感に感じる人もいるかもしれません。
理論の効果
まず入れてみて感じるのが両サイドから包み込まれるようなフィット感。
内側縦アーチ、外アーチを支えるエッジが、足に沿うようにピタッとフィットするのが特徴的なインソールになっています。
そしてこのアーチサポートに関しては非常にフレキシブルで、アーチ部のたわみやねじれに合わせて変化し、適度に跳ね返すような設計に。
ストレスになるようなことはなく、鋭い切り返しやターンといった動きの中でもしっかりアーチ部に追従する設計になっていました。
たわんだ分しっかり押し戻し、ねじれた分また押し返すという、動きを阻害せずに復帰スピードを速くするようなアーチ設計となっているフュージョンフレキシ+Sのアーチ。
このフレキシブルさ、筋腱サポート能力は面白く、違和感のないスピーディーな動きを可能にしています。
また、外側アーチ部のエッジも、サイドへのステップ、切り返し等で外の支えとなるものに。
これだけ大きなエッジで、かつ柔軟性と反発性を持ち合わせているので、しっかりサイド外方向へのブレを抑えつつ、違和感のないフィット感に収めているのが好印象。
面白いギミックのインソールとなっています。
ただ、一方で踏み込み時、踏ん張り時に側壁が足を包むように入り込み、安定感を高める設計に関してはそこまで強く感じません。
安定感を高めた+Sモデルでもあまり感じないので、ここはそんなにという印象。
骨へのサポートはあまり強くない点が、ここでは裏目に出ている印象です。
クッション性
クッション性に関しては、レビューで数回使う分には問題ない印象です。
ただし、物持ちが良いようなクッション材では無さそうで、比較的早くつぶれそうな印象は受けました。
硬すぎず、かといって柔らかすぎて不安定なクッションでもなく、クッションとしては適度な印象の今作。
ややスカスカとした感じにはなるので、硬めのクッションが良い方には適さなさそうでした。
グリップ性
表面のグリップ感は適度なグリップで、滑るような事がない程度にはちゃんとグリップしてくれる設計に。
強い踏ん張り、切り返しでも中で足がずれるようなことはありませんでした。
この辺りは適度で、問題ない印象です。
重量感
重量に関してはそこまで重く感じる事はありません。
軽さに拘るなら別ですが、高機能インソールとしては問題ない程度、プレーする上でも問題ない程度の重量でした。
まとめ
松本義肢製作所から販売されているインソール、フュージョンフレキシ+S。
その快適性、運動性能の高さを感じることができました。
安定感、バランス感覚向上が体感できなかったのは残念でしたが、よりサイドへの動きがクイックになるインソールだったフュージョンフレキシ+S。
硬いタイプのサポート系インソールが苦手な方には、一つオプションになりそうな一枚ですね。
コメント