アシックス メナス4 レビュー

アシックスから発売されている新作スパイク、メナス4。

今作もフットボールカテゴリ、ラグビーやサッカーで使用できるスパイクとして登場していますが、



本日はそのメナス4を実際に使用してきた感想を記載。

独特のスピードソール設計やアッパーの仕様変更を感じることが出来たので、早速レビューしていきます。

 

※メナス4の機能性については下記に掲載

※前作、メナス3との違いはコチラ

足型

 



足幅は2E、レギュラー幅程度、つま先周り高さ標準程度となっています。




全体的なフィット感としては、全面マイクロファイバーになったことによる柔らかな足馴染みが好印象を受けやすいものに。

また、両サイドの裏起毛素材は伸びにくい仕様ながら、硬さや違和感には繋がっていなかった印象。



一つ挙げるなら、前作よりもかかとが若干脱げやすく感じやすかったものに。

これは人によって様々だとは思いますが、前作よりもパッドが少なかったり、スムースな質感になっているのは一つ考慮するポイントかと思います。

【フィット感】

★★★★★★★★☆☆×3

アッパー前足部

まずアッパー前足部にはマイクロファイバー素材が採用、表面にはグリップパターンが追加されています。




この前足部のフィット感はかなり柔らかい印象。

履くとすぐに馴染む柔らかな感触で、薄すぎず分厚過ぎず、柔らかすぎないマイクロファイバーに仕上がっています。




きつさを感じさせないような柔らかなマイクロファイバーとなっているので、心地よく着用する事が可能になっている素材感に。

小指側の圧迫感も感じさせないような柔らかさで、履き心地の良いモノに仕上がっていました。

アッパー中足部

アッパー中足部にもマイクロファイバー素材を採用。

内側に起毛皮革を一部用いることで、サイドへのブレを抑えるような仕様になっているのが特徴となっています。



この中足部のフィット感も、マイクロファイバーのソフトな足馴染みが心地いいものに。

甲部のシュータンも最近の薄型シュータンに比べれば厚みはありますが、違和感になることなくフィットする印象。




インサイド、アウトサイド内部の起毛素材も圧迫感や硬さにはならず、適切にサポート出来ているものに。

その為、



アッパー部は足馴染み良く、柔らかいにも関わらず、切り返し時でも足が中でズレにくい、ブレにくいものに。

シューレースと連動したホールドのため、自身の足に合わせてホールド感を調整できるのも良い所。



激しい動きでもブレずにしっかりと付いてくるホールド性を兼ね備えているメナス4。

柔らかいだけじゃなく、サポートするべき場所はサポート出来ているスパイクに仕上がっています。

【ホールド性】（ラグビー）
★★★★★★★☆☆☆ 

アッパー後足部

アッパー後足部、かかとにはヒールカウンターが採用。

かかと直下にはフライトフォームによるHG10mm、ヒールアップ構造が採用されています。



このかかとのフィット感が前作に比べると若干ズレがでやすい印象も受けるものに。

ここは個々人のかかとにフィットするかどうかが一番重要ですが、素材感的に少しスムースになったことも影響していそうです。



そしてキックに関しては、体感としては軸足の不安定感はあまり感じないものに。

HG10ｍｍヒールアップ構造のため、蹴る位置がいつもと少し違う感触を受けるのは気を付けておきたいポイント。



蹴り足に関しては特殊な仕様はないため、シンプルにマイクロファイバーのソフトさが感じられるような蹴り心地に。

特別飛距離が伸びたり落ちたり、蹴りにくさというものを感じることはありませんでした。



ただ、やはり軸足側は不安定感は出ない印象ではあるものの、いつもとは違う接地感になるのは気を付けておきたいポイントに。

特にタッチキックやドロップゴール、ペナルティゴールを蹴る選手は、あらかじめ慣れておいた方が良いとは思います。

【キック】

★★★★★★☆☆☆☆

アウトソール

アウトソールには前作に引き続き、メナスシリーズ特有の異硬度ナイロンを用いたソールを搭載。

土、人工芝、天然芝に対応しています。




このソールの良い所は、なんといってもまずは自然に前傾姿勢がとりやすくなるところ。

普段から前傾姿勢をとれている選手はより楽にとることが可能ですし、意識して前傾姿勢もとりやすいので、前方向への加速やパワーを発揮しやすいものに。



その上で前足部は適度なフレキシブルさがありつつ、つま先先端にまでスタッドがあるのも嬉しい所。

そのため、加速力、縦へのスピードはスムーズかつ鋭く発揮されますし、



適度に前足部が柔らかく、反発する為、スピードの緩急がつけやすいものに。

左右への俊敏さというより、スピードの加減速がやりやすく、大きく弧を描くスワーブや、グースの動きで鋭い加速性、緩急を発揮してくれるようなスパイクに。




勿論左右の動きにも、円柱ベースにエッジのついたスタッドがしっかり地面を噛むので、クイックに動く事が可能ですし、



極端に強いグリップ性のスパイクと比較しなければ、十分に踏ん張る、押すパワーも発揮されるような一足に。


ラグビー部のバックロー、センター、フルバック、ウイングは勿論、サッカーでもサイドアタッカーには嬉しい一足となっていました。




ちなみに疲労軽減効果はいわれてみれば多少あるかな？程度。

この辺りはリーサルアルティメットや、DSライト、DSライトAGの方が如実に感じられるものになっていますが、クッション性をとると一瞬のパフォーマンスという面においては多少落ちることがあるので、このバランスで丁度いいかなと思います。

【スピード】

★★★★★★★★★☆

【アジリティ】

★★★★★★★★☆☆
【パワー】（ラグビー）
★★★★★★★☆☆☆ 

まとめ

アシックスの最新スパイク、メナス4。

その高い機能性、スピードを体感する事が出来ました！



前方向に鋭いスピード、パワーを発揮し、履き心地も良く、緩急もつけられるのが特徴のメナス4。

ラグビー部のランナーは是非一度試した方が良いスパイクですし、サッカー部でも気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

 

ラグビー総合評価

61/80

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