EUROからみるスパイクの画一化とトレンドについて

ほんまの雑記(0014のメモ含む)

いよいよEURO2020も決勝トーナメントへ。


グループステージもアツい試合が続きましたが、ここからも注目の試合が続くのが容易に想像できる組み合わせとなっています。









今回はEUROの過去大会も振り返り、スパイク自体が画一化、多様性を無くしているような気がしたので適当に書いておこうと思います。


とりあえず2004年から振り返ってみますが、



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2004年はギリシャが優勝した大会で、ジダン、スコールズ、マケレレ等の選手も出場。

当時から既にプレデターは高い支持を得ていたようで、この時だとパルスが多くの選手に着用されています。





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既にアディダスならプレデター、ナイキならマーキュリアルやTotal90といった特化型スパイクが多くなっていますが、それでもこの頃はまだスパイクも多様だった印象。


特にイタリアのロットが多く、他にもイングランドのアンブロ、同じイタリアのディアドラ、勿論プーマの着用選手も見受けられた時代。


他にもチェコのネドヴェドがウールシュポルトのスパイクを履いていたりと、世界的名手も今よりは様々なスパイクを履いている印象を受けます。










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次の2008年ではスペインが優勝。


有名な選手だとウクライナのシェフチェンコやフランスのアンリ、イングランドのジョン・テリー等々、他にも様々な選手が活躍しています。





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この2008年のタイミングからは更にナイキが加速している印象で、ロナウドやイブラヒモビッチ、アルシャビンといった選手がマーキュリアルを。


エブラやトーレス、ファンデルファールトといった選手がTotal90を着用しており、ティエンポシリーズも出ていることで幅広い選手が履いている印象を受けます。





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また、全員が履いていた訳ではありませんが、ナイキはEURO用のパックシリーズ、チャコール×ライトブルーを展開し、選手も一部着用していた模様。


このパックシリーズも大会ごとに各社が展開するようになっており、やはりどこのスパイクかが一目でわかるように色統一されているのがマーケティング的にも有利なのだと思われます。





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また、アディダスもプレデターパワースワーブやF50tunit 2006モデルを選手が多く着用している姿が見受けられます。


加えて面白いのはプーマがナイキのコンセプト後追い※をしていたりすることも、ナイキの戦略勝ちと言えるかもしれません。
(※マーキュリアル→v1.06、Total90→vコンというように、似たコンセプトで出てます)





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一方でまだまだナイキだけじゃないのも一部見受けられ、ロット、アンブロ、ディアドラ、リーボック辺りを着用するトップ選手が数多く見受けられる印象。

ルカ・トーニがロット、ジョン・テリーやデコがアンブロ、アンブロジーニがディアドラ、アンリやカシージャスがリーボック等々、多様な感じを受けます。


勿論3大メーカーの方が多いのですが、今で言うならニューバランス位の立ち位置のメーカーがまだまだ沢山ありました。







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そして2012年のEUROで大きく様変わりします。

2010年のアディダスが出した新製品、F50アディゼロからスパイクの軽量化競争が一気に進み、各社大手は超軽量スパイクを続々と販売。


その軽量化の波に乗り遅れる形となったからか、ロット、ディアドラ、リーボック、アンブロ等のスパイクは着用選手がかなり少なくなっている印象です。




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また、スパイクもより細分化され、スピード、フィット、コントロール(キック)と明確にコンセプト事に分かれていきます。



パックシリーズでカラー統一するのは継続されていますが、ナイキの半分で色分けしたモデルが視認性もデザイン性も高く、統一した上でしっかりとインパクトを与えるデザインの重要性がよくわかります。





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この大軽量化の波や、この後に続くキックパワー系スパイクの衰退と、アジリティやコントロール系のスパイクの勃興はどちらが先かはわかりませんが、確実にプレースタイルや戦術が変わってきたものによるもの。











より狭いスペースで、より高いプレッシャーを受けながらのプレーが多くなっている印象を受ける現代では、選手としても重くて強いキックを蹴れるスパイクより、軽くて素早く動けるスパイクを求めるのは想像に難くない所。



現代の象徴ともいえるスパイクがファントムGTやレビュラカップといったスパイクになると思います。






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その後の2016はご存じの通り、既にナイキ、アディダス、プーマでほぼ埋め尽くされる様相。


2004年から2021年にかけて、素材や技術の進化、そしてプレーや戦術の変容についてこれなくなったメーカーは淘汰され、選手からの支持は得られにくくなっています。






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今大会でもおよそ98%がナイキ、アディダス、プーマの着用選手で埋め尽くされているものに。


最近だとニューバランスやアンダーアーマー、ミズノが若干食い込もうとしている感はありますが、総数的にはまだまだなので、今後の技術革新、もしくはおもいもよらない切り口からのスパイク開発が楽しみですね。




 




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