ランニングシューズで有名なスイスのメーカー、ON。
そのONから発売されているランニングソックスが面白かったので、今回購入してみました。
薄手のノーマルソックスで、面白い機能がいくつか詰まっているソックス。
早速機能性を紹介していこうと思います。
※また、いつもよりは気持ち詳しめに記事にしておきます。こういう系でもっと詳しいのが知りたい方はNOTEの方を読んでください。
機能性
機能性については主に5つ。
列挙していくと、
・メッシュ構造 蒸れ感を軽減
・アーチサポート機能 疲労軽減効果に期待
・感覚受容器刺激 ランニングモードをオンにする仕様
・シームレストゥ ストレスの少ない縫い目
・アナトミカルトゥ 解剖学に基づいたつま先設計
今回はこの5つの機能を主に解説していきます。
蒸れを軽減する メッシュ構造
まずは中足部、背面側に独特の意匠を設けていますが、この背面側を中心に通気性が良くなっている仕様に。
全体的には横方向によく伸縮しつつ、この甲部は縦方向にもある程度伸縮する仕様となっており、ストレスを与えにくく、フィットさせやすいように設計されています。
この背面がもっとも薄く、伸縮性に富んでいるのは着用している画像からもわかりやすくなっています。
甲部のみ肌色がよく確認できる仕様で、大きく伸びてストレスを与えにくく、通気性も確保している仕様です。
背面の伸縮性で通気性×フィット性向上
アーチサポート×感覚受容器刺激
アーチサポートは足裏中央部、灰色部分の中でも真ん中(かかとでも、SMLって書いてるとこでもない)に設計。
ここも基本的には横方向への伸縮は大きくとりつつも、縦方向への伸縮をやや抑えている仕様。
ただし、大きく可動する場所でありつつもサポートをかけたい意匠となっているので、横方向へは甲部よりも伸びにくく、縦方向へは足底部のみ少し可動性を持たせた仕上がりです。
内側縦アーチに関しては甲背部の生地を使わない事で、よりアグレッシブなサポートに仕上げてます。
この甲背部生地×サポート生地を組み合わせることで、僅かな凹凸を設けており、これが前後方向への滑り止めと、感覚受容器刺激に繋がる設計になっているのが面白い所。
アーチ部の伸長に合わせて足底部を刺激し、主にルフィニ終末等の感覚器への刺激を与えると思われるものです。
アーチの過度な低下、伸長に対して刺激を与え、伸びすぎている事を感覚的に気付かせる役割がある…かもしれません。
カーブは多少ならシューズとインソールと紐で修正可能やね、やっぱり pic.twitter.com/eMZaKDcmzf
— 0014sub (@0014sub) January 17, 2022
というのも、ON JAPANからは明言できないとの回答があり、加えて実際に使用してみても主観的な感覚ではなかなか気づきにくいものに。
滑り止めとしての機能はあくまで最低限、ほぼ無いと思ってもらって良いですが、この辺りの機能はスイス本国の開発者から意図を聞いてみたいところです。
アーチサポートで疲労軽減効果
ストレスの少ない シームレストゥ
書きたかったのはさっきの所なので、熱量少し冷め気味ですが笑
つま先の縫製もシームレスに近く、ストレスを与えにくい仕上がりです。
ちなみにどうしても補強や固定の観点から、つま先の生地は縦横に伸びにくくなってはいます。
このようにほぼシームレス、段差の少ない縫い目によって構成されており、余計なストレスを与えないのも今作の特徴。
意図した足底部への刺激はたまにあったりしますが、意図していないものはストレスでしかないので、こういった仕様も細かいですが大事です。
シームレスな縫い目でストレスレス
足指にフィットしやすい つま先設計
つま先は補強や固定の観点から生地が硬い事が多く、これも例に漏れませんが。
そこをカバーするのがアナトミカルなつま先設計で、つま先が比較的ゆったりしているのが特徴です。
流石にレベルの高い五本指系とは比べられませんが、ノーマルソックスにしては指先へのストレスが少ない印象を受ける一足に。
履き心地の良いソックスに仕上がっています。
フィットしやすい設計でストレスレス
その他諸々
他適当に書いていくと、MP関節足底部(XSって書いてるとこ)は相当伸びにくく仕上げており、背面側はアーチサポート部と近いような伸縮性、サポート性を兼ね備えています。
これで横方向へのズレを抑えつつ、横アーチ部をわずかにサポートするような仕上がりとなっており、
加えてかかとの前側も、比較的伸びにくめの構成にすることで、MP関節&立方~舟状付近の横ズレを防止。
縦への動きは中間のアーチ部が担う事で、足とソックスの固定力と、足の動きを阻害しない仕様、適度なサポートも加えることが出来ています。
あとは勿論かかともY字ヒールで収まりやすく、ここはかなり伸びにくく仕上げています。
この伸びにくさ、伸びやすさ、伸縮の強さのバランス、編み方、構造設計によって、足にフィットしつつブレない、快適なソックスに仕上げているのが特徴と言えるでしょう。
ちなみに敢えて難点をいくつか挙げるのなら、
・アンクル系のサポートは無い、柔いので、その辺は期待できない
・グリップも基本的に無いので、インソールとシューズをしっかり合わせないとしんどい
・メンズ、ウィメンズで設計上の違いが無いのは不安(公式に確認済み)
→メンズに合わせてるなら、細いウィメンズは緩いし、ウィメンズに合わせてるなら、太いメンズはキツいはず。ただ、横方向の伸縮幅、強度は甲部で結構とってあるから、極端じゃなければたぶんいける。
とはなりますが、まぁ総じてランニング用として良い具合に仕上がっていると思います。・グリップも基本的に無いので、インソールとシューズをしっかり合わせないとしんどい
・メンズ、ウィメンズで設計上の違いが無いのは不安(公式に確認済み)
→メンズに合わせてるなら、細いウィメンズは緩いし、ウィメンズに合わせてるなら、太いメンズはキツいはず。ただ、横方向の伸縮幅、強度は甲部で結構とってあるから、極端じゃなければたぶんいける。
ランナーには面白いソックスだと思います。
まとめ
・アーチ自助サポート
・疲労軽減
・蒸れない快適性
・高いフィット感
この4つの機能を中心に、機能性を盛り込んだソックスがONのランニングソックスとなっています。
色々詳しく見ると面白い機能や工夫が沢山詰まってますので、ランナーや普段履きには面白いかもしれません。
NOTEの方ではこれよりももう少し詳しく、しっかり掘り下げた記事を投稿していますので、良ければこちらもチェックしてみて下さい。
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