本日はスパイク(シューズ)の中でも一番大事なパーツとなる、
ヒールカップ(かかと)の大切さについて、第二弾を記載していこうと思います。
今回は第一弾よりもう少し、大切さというより細かな部分についての言及となります。
シューズ選びにおいて非常に大事になるヒールカップ、サイズとカップさえ合っていればある程度履けてしまう、それくらいに重要なパーツになります。
(※詳しい人いたら是非コメントからご意見ください、切磋琢磨したいです)
まずは先に第一弾をご確認ください
第一弾では、
良いかかとは一概に定義は出来ないが、サッカーやラグビーにおいてはある程度の硬さ(強度)がありつつ足にフィットするかかとが良いのではないか
というお話でした。
そして強度のあるカップでも、そこから更にかかとの裏材、ヒールライニング、腰裏と、カップと裏材の間に存在するクッションフォームの硬度、配置によって受けるフィット感が大きく変化してきます。
勿論かかとを包み込むように設計された精度の高い強固なヒールカップがあることは必要ですが、そのカップの良さを引き出すのも、ダメにしてしまうのもクッションフォームの硬度や配置。
カップは当然大事です、そのうえで裏材、フォーム材も非常に重要になります。
裏材に関しては人工皮革やメッシュ材等が多く、現在多くのトップモデルでは起毛人工皮革が採用されていることが多いです。
理由は足当たり、足馴染みが良く、汗をかいても滑りにくいことが挙げられると思います。
要するにフィット感が良い素材という話ですね。
この起毛人工皮革も、各メーカーそれぞれで硬さや毛羽立ち具合が変わりますので、足当たりも変わってきます。
この裏材の毛羽立ちの短さ、細かさや、素材感によって、
滑りにくさ、足当たりの柔らかさ、滑らかさ等が変わってきます。
この裏材の素材感は人それぞれ好みがあるものの、現在多くの方に受けやすいのは起毛人工皮革で仕上げてあるということは、頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。
ヒールカップ上端、エッジ部分のくい込みを軽減するように入っている
かつ
踵骨上部両サイドから脱げないように抑え込むような配置
その上
後ろ側は踵骨の隆起に沿うように配置されつつ、筋腱の働きを妨げるほど圧迫しない量と硬度
であることが求められると思います。
要するに圧迫せずに足にフィットしつつ、脱げにくい設計を促進するためにフォーム材、裏材が活躍します。
具体的な例でみていくと、
綺麗に脱げないように、適度に柔らかなフォーム材をくるっと配置したものもあれば、
後ろ側へのフィット感を高めるために、低部にまでクッションフォームを採用したもの、
より肉厚にフォームを使いつつも、フォーム材自体を柔らかくしたことでフィット感を高めたもの
等々、フォーム材の入れ方や素材感も様々なものになっておりますが、
だからと言って硬すぎるフォーム材を使ったり、フォーム材を抜きすぎたりすると、ヒールカップの精度が相当高くないと(足に合わないと)靴擦れを起こします。
ことが、かかとの靴擦れや、シューズの脱げ、ズレ、ブレを抑え、様々な慢性的な怪我を防ぐ事にも繋がることになります。
しっかりとした強度があり、かつ一部しなやかさも持ち合わせたヒールカップ
滑りにくく、足馴染みの良い裏材
滑りにくく、足馴染みの良い裏材
圧迫せず、フィットする、適切な硬さと配置がなされたクッションフォーム
をもつかかとのスパイクを選ぶことがひとつポイントになると思います。
ではでは
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