アシックスから発売されているキャリアセーバー、選手寿命を伸ばすスパイク
リーサルアルティメット FFのレビューを本日は記載していきます。
ラグビー部の練習用スパイクとしてや、監督、コーチ、レフリーの方にとって重宝しそうな一足。
高いクッション性と快適な履き心地が特徴のスパイク。
早速レビューしていきます!
※機能性については上記記事、詳しいのはNOTEで解説しています。
足型

足幅は3E程度、つま先周り高さ標準、甲高さ高めとなっています。
ランニングシューズの足型を用いているので、全体的にゆったりとした仕上がりになっているのが今作の特徴。
今回サイズ展開の関係から25.5cmを選んでいますが、普段通りのサイズ~0.5cmサイズダウンした方が良いサイズ感なので、逆に0.5cmサイズアップせざるを得なかった僕としてはかなり緩い履き心地に。

そんな中でもサイズが合っていてもゆったり感じられそうな指先の感触に、サイズが合っていれば更にしっかりとホールドしてくれるかかとのサポート性は心地の良いものに。
足幅が2E~3E程度あって、サイズを合わせればかなり快適そうな印象を受けます。

実際は僕自身が幅狭い(D程度)という上に、サイズも逆の0.5cmアップしなければいけなかったので、基本的には全体的に緩く感じられた一足に。
合えばかなり心地よく着用する事が出来ると思うので、上記該当の方は試してみてください。
【フィット感】
★★★★★★☆☆☆☆×3
アッパー前足部

アッパー前足部にはノンステッチカンガルーレザーに、クッションフォームを採用。
裏側には起毛素材が用いられています。

このつま先周りのレザーは履き始めこそクッションフォームの保形性が目立つものの、30分も履くとかなり馴染んでくれる印象。
足馴染みに必要な適度な柔らかさと、伸びすぎない、型崩れしすぎない保形性、耐久性が良い具合に両立されているような印象を受けます。

指先のきつさといったところも、仮にサイズを下げていたとしても問題ない位にゆったり動かせるような設計になっている一足に。
レザーのフィット感、フォームによる耐久性と違和感ない屈曲性、指先の動かしやすさが心地の良いモノとなっていました。
アッパー中足部

アッパー中足部以降には内側に人工皮革、外側にメッシュ素材を採用。
シュータンは中央に配置され、ランニングシューズのような圧迫感の少ないシュータンになっているのが特徴です。

この中足部のフィット性も緩くは感じるものの、合えば問題ないと思える一足に。
(※工夫してなるべく調整してみましたが、調整後は良かったです)
甲部のシュータンやシューレースによる圧迫感もなく、ストレスレスな履き心地に仕上がっています。


そしてホールド性に関しては、スパイク自体のホールド性はしっかりあるものに。
外側のかかとから、中足部のメッシュ、アシックスロゴ、インナー起毛材によるサポートで、シューズから大きくブレてしまうような事はありません。

今回の場合は僕の足が細すぎる&サイズのせいで大きいという事で、シューズ内部で足だけズレるような感覚に。
ここはしっかりとフィットすれば問題ない部分になりますので、冒頭に記述したような方が履いて頂ければ問題ないかと思います。
★★★★★★★★★☆
アッパー後足部

アッパー後足部、かかとにはヒールカップが内蔵。
大型のカップでしっかりとサポートしてくれるのが特徴となっています。

このヒールカップはかなり強度高く、しっかりとホールドしてくれる感触を受けるものに。
かかとの裏材がランニングシューズ系の素材なので強くグリップする感触はありませんが、強く滑らずしっかりとサポートしてくれるようなかかとに仕上がっています。


そしてキックに関してはあまり得意ではない印象。
軸足に関してはヒールアップ構造があるので、踏ん張るような蹴り方(サッカーのカーブかけるときの蹴り方ぽいやつ)だといつもと感触が変わるので、慣れが必要になりそうであること。


また、同様の動きだと、サイズが大きいのもあってか外くるぶし下に刺さるような感触も受けました。
調整次第で勿論履けますし、そもそもサイズが少し大きいのが影響としてあるのですが、一応個人的な所で言うとこの辺りは気になるところ。

但し、蹴り足、ミートの感触は意外とランニングシューズすぎず、繊細さはないもののポンと飛んでいく感触。
基本的にキックの練習で使うようなスパイクではないのですが、あまりこだわらなければ問題はない程度となっています。
【キック】
★★★★☆☆☆☆☆☆
アウトソール

アウトソールには多数円柱、ブレードスタッドを配置した特殊なソールを採用。
このソールがこのスパイクの圧倒的な持ち味であり、他にはない個性となっています。

ソール部には前足部は柔らかく、中~後足部は硬いソライトポリマーを使用し、ミッドソールにはフライトフォームクッション、かかとには更にゲル素材を採用しているHG10mmのヒールアップ設計。
ここにランニングシューズのラスト設計、ソール設計が加わることで、
・ランニングシューズのような物凄く楽な走り心地
・スパイクのようなグリップ力と機敏さ
この二つを両立させているものとなっています。


スタッドの数が多く、かつサイドがブレード気味になっているので、ダッシュや切り返しでもしっかりとグリップが効く感触で、ある程度クイックな動きにも対応。
ターンも拇趾側は円柱なので、ストレスになりすぎるような引っ掛かりまではありませんし、


ヒールアップによって走り出しが非常にスムーズで、尚且つクッションがあるので衝撃が全然来ず、疲労軽減につながるのも良い所。
スプリントの鋭さや切り返しのクイックさは当然スパイクの方が良いですが、負担が大幅に少なくできるという点でかなり優秀な印象。

踏ん張り、切り返し、パワー的な側面も、アッパーのホールド性に加えて、ソール自体も幅広い設計の為、踏ん張りやすいような仕様に。
中敷き、中底、ミッドソールによって疲れにくさ、衝撃緩和が最大の特徴で、その上でスパイクとしてのプレー、機能性もしっかりと持ち合わせているというのがこのスパイク最大の魅力でした。
【スピード】
★★★★★★☆☆☆☆
【アジリティ】
★★★★★★☆☆☆☆
【パワー】(ラグビー)
★★★★★★☆☆☆☆
まとめ
このスパイクにしかないグラウンドでランニングシューズを履いている、でもスパイクでもあるような感覚は、下肢部を痛めやすいラグビー部の練習用として最高の一足に。監督やコーチ、レフリーの方にもぴったりな機能性を兼ね備えていると思うので、フィットしそうであれば是非一度試してほしい一足ですね。
ラグビー総合評価
49/80
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