女子サッカー フットサル ラグビー選手のスパイクの選び方

スパイク基礎知識 履き方&選び方

今回は改めて一度、女子向けのシューズの選び方を考察していきます
※2020年の記事を加筆修正しています

まず伝えたいこと

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女性の選手に、まず伝えたいことは

男性よりさらに、シューズ選びを意識した方が良い

という事

男性も勿論、もっと意識を高めていかなくてはいけないのですが、

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女性の方が骨、筋腱が弱く、足が変形しやすいので、しっかり選ばないと慢性的な怪我に繋がる
(※参考にこちらとかこちらとか、他にも色々あります)

ので、厳しいことを言うと

長い期間、楽しく、良いパフォーマンス、プレーを続けたいなら、デザインじゃなくちゃんと自身に合ったシューズを選ばないと後々後悔する

事になりかねません

なので、シューズ選びを男性以上にしっかりしましょうという話になります
(※勿論男性でも適当な選び方していると慢性的な怪我、足部の変形に繋がりますよ
(※男性も長く、いいプレーを、楽しく続けたいなら、特にアマチュアとプロの間位の選手~アマチュアの選手は必ず意識した方が良いです。トップは勝手に話も来ますし、トレーナーもいるので、出来れば。)

女子のシューズ選びの、現状の問題、課題







さぁ、そのシューズの選び方なのですが、

基本的な選び方に関しては男性と同じです

なので、上記の記事等を参考にしてほしいのですが、
(※雑に言うととにかくカチッとかかとを合わせるのと、サイズを足長実寸+0.5cm前後目安で試合用シューズは選んでほしいです。)

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正直、男性よりもシューズ選びは確実に難航します


というのも
・男性よりも足長が短い
→サイズ選びに難航
・男性よりも甲部が薄い
→甲部がブカブカ、紐がギュッとなる
・男性よりも足幅が狭い
→幅がユルユル、紐がギュッとなる
・男性よりも踵が細い
→かかとがスポスポ、脱げる感覚
・男性よりも歩行、走行時足部圧力中心点が外側を通る
→シューズによっては内反捻挫の懸念
・男性よりも踝が低い
→履き口回りが擦れる
・男性よりも筋肉が弱く、アーチが低い
→足部が変形しやすい可能性
等々、数えるときりがないのですが、

基本的にシューズが緩くなりがち

で、男性向けに作られているサッカースパイク、ラグビースパイク、フットサルシューズでは合いにくい、という事は想像できると思います



そして残念ながら女性向けスパイク、

・ミズノ ナモラード
・アシックス X-FLY womens

は既に廃盤

ナイキやプーマ、IDAといったメーカーでウィメンズスパイクが販売されていますが、それは今度は海外向けの、アジア人向けではない足形

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要するに、
・女子サッカー向け
・女子フットサラー向け
・女子ラグビー向け
のシューズはほぼない、という事が本当は一番の問題点です

デザイン、かわいさ、カッコよさで選んでいるように見えて、そもそも自分に合ったものを選べる選択肢が無い、というのが本質的な問題とは言えます…

女子選手のシューズ選び、解決、対応方法について

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ただ、それで終わってしまってはただただ絶望させるだけなので、

何とかピッタリ合わせていく術

をいくつかご紹介しておこうと思います!

女子選手に合いやすいスパイク候補

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まずはサイズ問題

小さ目サイズは確かにあまりありませんし、アジア人女子向けシューズは無いですが、メーカーも考えていないわけではないので、下記に小さめサイズ(23~23.5cmから)がある候補を記載しておきます
アシックス DSライト シリーズ
アシックス DSライト X-FLYシリーズ
アシックス DSライト X-FLY PROシリーズ
アシックス DSライト ACROSシリーズ
ミズノ モレリアシリーズ
ミズノ モレリアネオシリーズ
ミズノ モナルシーダシリーズ
ミズノ アルファシリーズ
ヒュンメル ヴォラートシリーズ
ニューバランス 442シリーズ(足幅細めあり)
ニューバランス フューロンシリーズ(足幅細めあり)
ナイキ ファントムルナシリーズ(レディース専用)
ナイキ ファントムGXシリーズ
ナイキ マーキュリアルシリーズ
ナイキ ティエンポシリーズ
プーマ キングシリーズ(レディース専用あり)
プーマ ウルトラシリーズ(レディース専用あり)
プーマ フューチャーシリーズ(レディース専用あり)
概ね23.0cm前後、最小22.0cmからであれば、上記のように国内でラインナップが組まれています
(※ラグビースパイクはたぶんないです…)
(※僕が確認できた分なので、抜け漏れ等ありましたら、教えていただけますと幸いです)

基本的には中~高価格帯が多くなっており、また在庫も少ないので、少し手が出しづらいかもしれませんが…

一応ラインナップだけ見ると、スリム、レギュラー、ワイドとある程度選べるようにはなっています


ちなみにジュニアモデルを候補に入れていないのは、流石にジュニアモデルだと耐久面において不安が残るから

小学生男子の筋量よりかは成人女性の筋量の方が多く、またジュニアモデル自体がそもそも早い買い替えサイクルを考えた耐久設計であることが多いので、候補に入れていません

勿論、サイズを合わせる方が優先なので、22.0cmより小さいサイズを選ぶ場合はジュニアモデルになると思います
(※ジュニアでも比較的しっかりしてるのはやっぱりアシックス、ミズノという印象です)
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サイズに関しては一応、これだけ幅広いラインナップがあります

まぁ、実際、全種類全サイズ置いてあるお店はほぼないものの、あればある程度は選べると思います

スパイクがフィットしない時の対応

次に問題になるのは男性との足の違いによる、フィットしにくさ

ある程度カバーする方法としては、靴下やシューレース、サポーターになるかと思います

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例えばアシックスのプロフィット、プロパッド系は緩みが出やすい部位にパッドを挿入し、シューズとのフィット感を高めてくれるソックス

サッカー用という訳ではないのですが、隙間を埋めることでフィット感を高めるものとなっています
シューズのフィットとは少し離れますが、同じ靴下だと、筋腱が弱く捻挫しやすい方や、足首~脚回りで怪我しやすい人に、強力なテーピング効果で怪我を防ぐリアラインソックスも大きな候補に

同じくバランスのいいサポートのクロスコレクト、価格的にお手頃なタビオのソックスなんかも候補になるかと思います
靴下以外だと、甲部の隙間を埋めるスープラや、かかとが脱げにくくなる高強度シューレースを用いる事でも、多少マシになると思います
また、bauerfeindのサポーターといった製品と靴下で、隙間を埋めつつ足にサポートをかける、というのもアリだと思います

なので、なんとかして足と靴の隙間を埋めつつ、脱げやすい甲を抑えることで、多少マシには出来るという感じです

ちなみにソックス2枚履きは、蒸れによる滑りの発生や、指先の伸展を妨げる恐れがあるので、基本NGで

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また、筋腱、骨格が弱く、慢性的な怪我や膝の大怪我等に繋がりやすい点に関しては、シューズをしっかりと選んだ上で

インソールを自分に合った、足を守れるもの

に変えることも重要になります

雑に言うと、女性の柔らかな足の骨配列を正しく整えつつ、筋腱の弱さを補ってくれる、そんなインソールを使うことで足、脚の怪我リスクを軽減させることが可能です

この辺も大事なのですが、シューズのフィッティングも結構変化させるので、これは詳しい方に是非聞いてください…

個別での相談は有料NOTEマガジンにて受付中です

まとめ

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今回は女子選手のスパイク、シューズの選び方について記載してきましたが、正直ギアを選ぶ環境的にもかなり厳しいと思います

男性よりも適切な商品をしっかりとチョイスしなければ、シューズが合いにくい、怪我をしやすい等、ギア面において過酷な状況です

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ただし、そんな中でも

体を支える土台である足をしっかりとサポートできるギアを選ぶことは、怪我をしない、楽しくプレーする、高いパフォーマンスを発揮する上で必須だ

と、僕は考えています

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是非、今回の記事をきっかけに、出来る範囲で良いので、少しでもシューズやソックス、インソールを気にする選手が増えてくれれば幸いです

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また、今回はバルドラール浦安 ラス・ボニータス所属のフットサル選手

臼杵深徳選手に写真のご提供を頂きました

臼杵選手、ありがとうございました!


臼杵選手はtwitterやinstagramにて主に情報発信されているので、サッカーやフットサルの方は是非チェックを

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