※スパイクの選び方に一応入れてますが、割と自分用のメモだったりするので、不備あればスミマセン💦
※非公開or有料noteにするか悩みましたが、一般公開にしました。
本日はスパイクにおいて重要になるパーツの一つ
アウトソールについて記載していきます。
基本的には使用者のフィジカルレベル、動作、そして使用するグラウンドに左右されるため、一概にどういったものが良いという定義は難しいのですが、
今回はアウトソールの感触を左右する項目を列挙し、それぞれの特徴を明確にし、どういったものが比較的良いとされるのかを考えていきたいと思います。
『アウトソール構成要素』
まず構成要素としてはこの辺りが挙げられると思います。
・ソールプレートの硬度(部位別)←前ココ
・ソールプレートのしなり具合(前後左右)←今ココ
・スタッドの形状(長さ、形)←気が向いたらor要望が多ければ次ココ
・スタッドの硬度(硬い、柔らかい)
・スタッドの配置(前後左右)
これを一つずつ細かく見ていきます。
『ソールプレートのしなり具合』
前回硬度については書きましたので、そこに関しては割愛します。
今回は硬さ、だけでなく「しなり」というのも大事だよ、という内容です。
とはいえ前回概ね記載しているので、今回はソールプレートのしなり具合とグリップ力、抜け感の関連性に関してです。
基本的な剛性、しなりに関しては中足部外側、後足部付近は硬く設計され、MP関節部を一番柔軟に設計することが多いです。
そして今回は、前後のしなり、MP関節部を中心とした硬度設計とスタッドのグリップ力の関連性です。
端的に言うと、MP関節部屈曲位置のみ変化させた場合、
MP関節部を中心とした屈曲部位の弾性が、低ければよりグリップ性は高まるし、高ければ抜け感が高まる
というもの
要するに
屈曲した状態から元に戻るのが遅い→スタッドが刺さったままになる→粘りのあるグリップ感が得られる
(※反発感はなく、推進力は低い。疲れやすい。)
(※素足感、柔らかな屈曲とか言われることも)
屈曲した状態から元に戻るのが早い→スタッドが抜ける→反発力を受けつつ、抜けの良いグリップ感が得られる
(※しなって戻る早さが大事なので、硬いだけだと無意味)
(※戻る早さや硬度は、筋力や体重、使用するグランド環境で適切な早さ、硬さが変わる)
(※高反発系、スピード系はこっち寄りのこと多い)
というイメージで、
たぶんわかりやすいのは442PRO HGと、442 SP HGを履き比べれば、比較的わかりやすいと思います。
(※スタッド硬度も変わるので、純粋な比較はできないですが)
グッと粘るようなグリップ感が442 PRO HGにはあり、つま先が離れるギリギリまで方向転換、微調整が可能です。
一方、ぐんぐん進む、反発性を活かした推進力はSPの方が強いですし、グリップも十分効きます。
そしてこれがMP関節を中心とした前後だけでなく、前足部面~中足部内側で前後、左右や斜めでもこの弾性は重要な役割を果たします。
同じような効果を生み出すので、基本的に内容は割愛しますが、それだけだとつまらないので、個人的に面白かったバランスのシューズを紹介しておきます。
まずはナイキ ファントムヴェノム エリート FG。
(※人工芝は基本対応してません)
中足部より前の全体的なしなりもさることながら、前足部の全方位へのしなり、弾性が非常に面白いスパイク。
全方向にかなり深い角度まで屈曲し粘りがあるのにも関わらず、そこからの戻りスピードが早いスパイクで、バランス制御サスペンションでもついているようなスパイク。
この弾性は薄いソールプレートなので長く保たれるようなものではなく、早々に買い替えが必要そうなのはナイキらしい部分ではありますが、相当に面白いスパイク。
粘り強い方向転換の効くグリップ性がありつつ、抜けの良い推進力のある反発感もそこそこあるという、素晴らしくワクワクできるスパイクです。
面白いスパイク2足目はウルトレッツァAI。
外ねじれを必要な分だけ許容したトルクトラスを採用した、こちらも全方向へ動き易いスパイク。
先程のヴェノムが前足部で全方向への動きを出しているのであれば、こちらは中足部から捻じれる変幻自在のしなりを生み出す一足。
勿論危なくなるほどのねじれは許容していませんが、クロスオーバーステップ等、足の外側を使ったステップ時にグッと曲がる感覚が面白い一足。
前足部は他のスパイクと比べて中足部ほどしなりを許容したような設計ではないので、捻じれつつ、抜け感も出るようなものになっているのが面白いスパイクです。
面白いスパイク3足目はレビュラ3エリート。
前述した2足は全方向へのねじれ、しなりを活かした設計に対し、これは内捻じれ特化型。
中足部のDフレックスグルーヴと呼ばれる屈曲溝、低硬度でよく捻じれるように設計したパーツによって、ギリギリまで内側~内側斜め前方向へのグリップを高めるものに。
その上前足部は適切なしなりで反発感、抜け感を出し、出遅れるような愚鈍さを出さないように設計しています。
全方向ではなく、よくあるカットイン、内側斜め前へのグリップと加速性を考えられた面白いスパイクです。
面白いスパイク4足目はモレリアネオⅢ。
フレキシブルさと推進力を兼ね備えた面白い一足。
イメージは後~中足部までの横ブレが非常に少ない上に、しなって前に出ていく印象で、前方向へ力を逃さずスムーズに伝達するような力の運び方が非常に面白い一足。
前足部はモレリアらしいフレキシブルさ、適度な弾性と屈曲性なのですが、この後~中足部の左右へのブレなさが面白いです。
後、シンプルにバランスが凄く取れてるのだと、X-FLY4とかがあったりします。
今回は面白かった例示も交えながら記載しましたが、基本的に
スタッドの形や長さだけでなく、ソール自体のしなやかさもグリップに関与するよ
という事が今回のメインです。
このしなりのバランスも、非常に重要になります。
割と面倒なので、気が向いたらか、好評そうなら続き頑張ります笑
ではでは
コメント
いつも読ませてもらっています!
スボルメのデルサルマ4のアウトソールに関して良い点や悪い点などまた全体的な評価はどうでしょうか。スパイクを買い替えようと考えているのですが、今まで履いていたレビュラカップと昔着用していて好感触だったデルサルマ4で迷っておりまして…
>>2
いつもありがとうございます。
場合によりますが、極端に良い所は無いですが、悪い所も少ない印象です
レビュラカップの方が極端なシューズですね
>>3
返信ありがとうございます!!答えて頂けること自体がとても嬉しいです!そうなんですか…ソールに関してはレビュラのものが性能が良くてデルサルマをまた履いた時に物足りなさや違和感を感じないかなどの不安を感じています。付け加えてなのですがレビュラカップだとサイズがほんとにピッタリすぎて冬場はボールを蹴るのも痛いです。デルサルマの方はそんなことはなく、とても快適に使えていてパフォーマンスもいい感じだったのですが親指の部分に穴が空いてしまいました。これは両者足に合わなかったということなのでしょうか?
>>4
いえいえ
レビュラ3で1サイズ上げる、が良いかもしれませんね
ちょっと状態を見てみない事にはなんとも言えませんが…