スパイクのアウトソールについて VOL.1

スパイク基礎知識 履き方&選び方

※スパイクの選び方に一応入れてますが、割と自分用のメモだったりするので、不備あればスミマセン?
※非公開or有料noteにするか悩みましたが、一般公開にしました。



本日はスパイクにおいて重要になるパーツの一つ





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アウトソールについて記載していきます。


基本的には使用者のフィジカルレベル、動作、そして使用するグラウンドに左右されるため、一概にどういったものが良いという定義は難しいのですが、







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今回はアウトソールの感触を左右する項目を列挙し、それぞれの特徴を明確にし、どういったものが比較的良いとされるのかを考えていきたいと思います。








『アウトソール構成要素』




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まず構成要素としてはこの辺りが挙げられると思います。



・ソールプレートの硬度(部位別)←今回ココ


・ソールプレートのしなり具合(前後左右)←好評なら次ココ


・スタッドの形状(長さ、形)


・スタッドの硬度(硬い、柔らかい)


・スタッドの配置(前後左右)




これを一つずつ細かく見ていきます。







『ソールプレートの硬度』




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まずはソールプレート自体の硬度。


基本的にMP関節部での屈曲は必須であるため、親指付け根~小指付け根付近で屈曲するのはマスト。



MP関節部は硬度的に柔らかく設計するのが一般的です。








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そして力を逃がさず、安全性も高めるために、走り出しや切り返し時に負荷がかかりやすい中足部がカチッとしているのもマスト。




中足部、特に外側は硬度的にある程度硬く設計するのが一般的です。









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また、後足部、後端はMP関節ほどではないですが、若干柔らかく設計していることも。


ここは接地時の衝撃を緩和する設計で、色々と凄く柔らかくして特徴にしているのが新型DSライト等になります。








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そして中心線上は硬度的に硬く設計し、特に前足部の縁、エッジ、中足部インサイド側に関しては柔らかくor薄く設計してあるソールは、より素足感に近づきます。




安定感、強度を生み出す土台となる中心線はスタッド間の落ち込みも懸念されるため硬度が高く設計され、左右へのカット等でフレキシブルに動く為に前足部エッジ、中足部インサイドは中心線に比べて柔らかく設計されます。






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ただ、前足部エッジは柔らかすぎては不安定感を増大させ、スムーズなスタッドの抜け、反発感を得られなくなるため、MP部程柔らかくはありません。


中足部よりは柔らかく、MP程柔らかくない、中硬度程度、というイメージです。









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中足部インサイドが柔らかいもの、といえばミズノのレビュラシリーズが当てはまりますが、ここも柔らかければ素足感が高まる一方で、サポート性は低下します。




かかとからきっちり抑え込めていれば概ね問題ありませんが、一歩間違えれば過回内、偏平足、からの外反母趾を生み出す要因にもなるので、安全面的にも気を付けたい部分。






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一方でアスレタのT006のように、硬度高い素材で中足部インサイドを中底の高い設計で、硬度高く固めてしまうと、動きを阻害し、足裏の圧迫及び痛みに繋がるので、こちらも安全面的に気を付けたい部分。






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中足部インサイドは適度にしなりつつ、でも硬くはないものに仕上がっていることがマストです。
(※僕のレビューの場合、個人的には相当甘く点数つけてるので、ここまで書いてないと思います。)
(※辛口レビューも作ろうか思案中です)












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そしてこの硬度自体はソール設計自体の厚みを薄くするのか、それとも途中で素材を変えるのか、構造面で強度を変えるのかがポイントに。







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薄くすればよりダイレクトな接地感を生み出し、地面反力を受けやすくなりますが、一方で突き上げ、下肢部への負担が高まります



厚くすれば接地時の衝撃は多少和らぎますが、あまりに厚いものは素足感をなくし、メカノレセプター的な感覚部分のバランス感も失われがちです






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途中で素材を変えるのは技術的に難しく、マイナーメーカーではほぼ出来ていないですが、ミッドソール(中底)の硬度変化で硬度を変化させている商品が多い印象



アウトソール、ミッドソール両面のバランス、硬度変化が絶妙なものは、やはり市場でも支持されている印象を受けます。







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構造面で強度を変えるとなるとリブでのスタッド間接合や、セパレートタイプ系の肉抜きソール、素材を部位別で変化、重ね合わせる、または溝を掘る等の手法が多く、複雑化するほど耐久面で脆い印象です。








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色々書きましたが、要するに


各部位が適切な硬さ、柔らかさ、強さ、しなやかさを兼ね備えていれば概ねOK


という事です。



そしてこれらの条件を満たすスパイク、長期間保たれるスパイクは非常に少ないです。






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…疲れたので気が向いたら。好評そうなら続けます。













ではでは




 








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コメント

  1. サッカー君 より:

    いつもためになるブログありがとうございます!
    記事には関係ないのですがアルペングループ?というところでモレリアneo3βが予約開始されているのですがなぜだか分かりますでしょうか?

  2. 0014 より:

    >>1
    いつもありがとうございます?
    確認しておりますが、ミズノの関係者でもないのでなんともです?

  3. あいみょん より:

    参考になります!
    0014さんがなぜアスレタが安全面に欠けるって言ってたのか理解できました!

  4. 0014 より:

    >>3
    今度また購入出来て、実際にレビューする際に詳しく記載しますね
    全モデルではないと思うので、アスレタ全てが悪い訳ではないですが、そういうのもあるという感じです?

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