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スパイクの構造 基礎知識 圧縮剛性のトレードオフ

1からわかるスパイクの構造 基礎知識

今回はシューズのトレードオフがスパイクにも当てはまるので

サッカースパイクに当てはめて、記載しておこうと思います。


主に7つのトレードオフが、わかりやすく解説されているPTタイガーさんのポスト。

この7つのトレードオフをスパイクに置き換えても、解説しておこうと思います。

圧縮剛性のトレードオフ


まずランニングシューズの前提として、ミッドソールのクッション性が高いと

着地接地時の瞬間的な衝撃は和らぎます。

この瞬間的な衝撃が強くて怪我に繋がることがあるので、クッション性を高めているのですが

一方で、衝撃自体が無くなる訳ではないので

時間をかけて分散させて受け止めている、というのが今回のトレードオフです。


サッカースパイクだと、実はあまりこの機能は採用されていないことが多いです。

というのも、柔らかく受け止めるクッションが沈んだり、跳ね返る際、不安定性を引き起こしやすいからです。

雑にいうなら、ねんざしやすかったりするので、あまり取り入れられていません。


加えて、ランニングの路面がアスファルトに対して、サッカーやラグビーは芝、土なので

路面側にクッションがあるから、衝撃分散はそこまで要らないはず、というのもあります。

また、足裏にクッションを入れることで地面からの反力をもらうテンポが遅れることもあり、主流ではありません。


一方で、素材の進化もあって昨今はあえてクッションを反発として入れるケースも出ています。

また、ランニング~陸上では当たり前になっているので、自然な流れかもしれません。

ちなみに余談ですが、ソール自体の樹脂硬度なんかでも話は変わるので意外と難しかったりします…笑

 

まとめ


今回は7つのトレードオフの一つ、圧縮剛性のトレードオフをスパイクにも当てはめてみました。

使用する路面環境や競技特性が違うので、サッカーやラグビーでは比較的要らない要素ではありますが

一方で、例えばフットサルシューズなんかだとこの要素は非常に重要だったりします。

とりあえずクッションは衝撃のピークを和らげますが、総量としてはある程度の緩和にしかならないというのは覚えておいて良いのかなと思います。

足やスパイク、動きに関しての詳しい情報はNOTEをどうぞ

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