ちょっと前からですが、アディダスのランニングシューズ、アディゼロシリーズ刷新でアディゼロジャパン8が出ているので解説しておきます
先日ゲルカヤノ30の記事をアップしたら、意外とランニングシューズの新作も気になる方がいるようなので、今後はちょいちょい、時間があれば記事にしようかと
※サッカースパイクの新作とか沢山出てる時はたぶん難しいです
※画像はアディダス公式より
基本的なスペックはランニングストリート365さんとか、ラントリップマガジンさんとか見て頂ければ
僕の方では主観で、デザインから意図をさくっと読み取って、面白い所だけ解説しておきます
アッパーはスピード重視な設計に
デザイン、設計から紐解いていくので、実際モノみたら判断が変わることもありますが笑個人的にアッパー部分でボストン12と違うと感じるのはこの辺
全体的にスピード向けって感じで、ボストン12と比べると、シューレース部分は甲を抑えやすい形状に変更
サイドを補強するようなテープがアウター、インナーに組み込まれていますし、かかとのサイドは肉抜きされてたりします
踵骨の内外反、要するに大雑把にいうと扁平足とかハイアーチとか、そういうかかと回りのトラブルをどうこうではなく
基本ミッドフット接地~フォアフットでの接地イメージで出来ているシューズですね
シューレース回りで面白いのは、内側は切れ込み少し多いんですよね
蹴り出しが拇趾側になるので、そこの動きに合わせて可変しながらフィットするように作られています
この仕様はサッカーとかラグビーでも割と使えそうなので、今後他製品で出てきてもおかしくない仕様かなーと
他だと基本的な後細く、前広くも出来てますし、フォアフットメインだからか内側かかと後端のソールを削ってるとか、その辺は結構目につきますね
アウトソールはハイスピードでのラン~ダッシュ重視な感じ
SPORTIVAさんよりソールも面白くて、ライトストライクプロと呼ばれる高反発もっちもちクッション(前足部のちょっと色がクリームっぽいやつ)の配置が良い感じ
丁度外側は少し重ねて、内側はみえないですがくぼんでいるようにも見えます
後側のフォームから前側のフォームに切り替わるタイミングで、少し内側に誘導しやすい可能性がみえるのがまずは面白い
後ろ側のフォームとの関係性によるのであくまで憶測になっちゃいますが、後硬めで前柔らかめだとすると、スムーズな重心移動をこのミッドソールでも補助していることになります
フォームの切れ込みを考えても、ミッド~フォアフット、やや外側で接地して、小趾球に荷重して
この接地自体もフォームの形状から、前方向に反発させやすくなっていますし、
そこから沈んで内側にくいっと入ってく感じ
ライトストライクプロの方が柔らかいと思うので、この沈みで程よい動きをサポートしてくれるような意匠なのが面白いです
そしてこの沈みと反発を制御するのに、ラバーとエナジーロッドが活躍すると
つま先外側が少し欠けているので、外荷重のまま前側までいくと辛いですが、ボストン12と同じく内側にガイドするギミックをクッションで再現
このラバーとエナジーロッドが無いと、ただのフワフワ不安定シューズ、じゃじゃ馬シューズになる訳ですが、ここで両者を組み合わせることで安定性を加え、反発の方向を決めやすくするという仕様
たぶんですけど、エナジーロッドが三又なのは、ある程度個性に合わせて対応できるようにしているという所だと思います
アッパー含めて基本はスピード系のシューズで、駅伝みたいなハイスピードランやダッシュで使うのが適切だと思うのがアディゼロジャパン8
毎日走るランナーさんならこれでトレーニングにもなると思います
足底部のトレーニングをするならもっとサポートのないものでも良いかもですが、安全にスピトレを行うシューズとしては良さげですね
まとめ
・スピードを追求した、ハイスピード時にサポート性のあるアッパー
・基本はミッドフット~フォアフットの高速走行向け
・割とガイドもあって、スピードトレなら初心者でもいけそう
シューズの意図的には中~上級者向けですが、スピトレ用途と思えば初心者にもおすすめできそうです
他、このシューズ解説してほしいとかありましたら、コメント欄に書き込んだり、インスタとかのSNSで連絡頂ければ
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