本日はよく似ている製品群であるアーチ別インソール。
その中でも、シダスとザムストを比較していきます。

これらはいわゆるアーチサポート系、骨格とアーチをサポートするタイプのインソール。
そのため、どちらにするか悩む人もいると思うので、改めて記事にしていきます。
インソール専門の提携サイトはこちら
大前提 オーダーメイドがまずは良い

まず前提として、オーダーメイドの方が良いことが多いです。
今回はあくまで既製品インソールで比較していきますが
少なくとも、一般ユーザーであればオーダーで作ってもらった方が良いことが多いです。

日本代表アスリートが集うインソール&ギアショップ ニュートラルボディインデックス 最新レポート
本日は兵庫県、神戸市、阪神魚崎駅近くのオーダーインソールショップニュートラルボディインデックスさんのレポートです!数々のトップアスリートから、地元のスポーツ愛好家まで幅広い層へオーダーインソールを手掛けられているショップこのように、バレーボ...

シダス ニュートラルボディインデックス インソール レビュー
本日は、以前ご紹介させて頂いた、素晴らしいお店ニュートラルボディインデックスさんで作成して頂いたインソールを、実際に使用したレビューになります!基本的に一週間程度は使用してみて、それでも合わなさそうであれば無償で修正もしてもらえるニュートラ...
このオーダーメイドインソールは、作り手の技術と知識がクオリティを分けます。
そのため、出来れば信頼できる方の所で作るのが良いと思います。
価格比較

ここからは話を戻し既製品インソール、シダスとザムストを比較していこうと思います。
まず今回主に比較するのは、シダス 3feet actionとザムスト フットクラフト アジリティグリップになります。
加えて、サッカー用の製品も一緒に比較できたらと。
そして、価格に関しては上記の通り。
そのため、基本的にザムストの方が少し安いか、同価格になります。
また、ザムストに関してはフットボールスタイル、サッカー用もアーチが選べます。
そのため、価格や汎用性という面においては、ザムストの方が良いといえるかと思います。
重量比較

そして重量についてですが、ザムストが25.0cmにカットしたもので53g程度。
一方で、シダスは同じミッドアーチで49g(カットしていない)です。
そのため、この重量に関してはシダスが大きくリードするかと思います。
ただ、この手のインソールには重量よりも適度なサポート性が欲しいので
軽いからシダスの方が良い!とはなかなかなりません。
グリップ

また、グリップ性に関してはザムストが起毛素材、シダスはグリップ素材を採用しています。
本比較製品は、どちらも滑り止めを搭載。
ただ、滑り止めの無いものもあるので、ここは選び分けていただければと思います。

ちなみに表面が起毛のザムストは多少の汗を吸い取るような仕様です。
一方で、シダスは汗を吸わないような仕様になっているのが大きな違い。
ここはソックスとの相性を考えて、適切なグリップ感のものをチョイスしたいです。

また、シダスは踵部にゲルがありますので
インソールが中で滑りにくいものになっているのも留意したいポイントです。
サポート
ベースサポート

そして最後はサポート性ですが、ここに大きな違いがあります。
ザムストは樹脂パーツ2種類を含めた3層構造に対し、シダスは樹脂パーツの2層構造です。

また、アーチ高は同じミッドの25.0cm対応サイズであれば、32mmという高さに設計。
このアーチ部の高さは概ね同じではあります。

一方で、裏側の形状と素材感が全く違います。
同じような理論、理屈から構成されてはいますが、そのアプローチが多少違います。

まずはかかと部ですが、こちらはザムストには柔らかなスポンジ材、シダスにはゲルクッションが入っています。
かかとを中心で安定させるという意味ではザムストの方が良いかもしれませんし
一方で、衝撃緩衝という意味ではシダスの方が良いともいえます。

そしてアーチ部へのサポート材も、ザムストは柔らかい青い樹脂がベース。
加えて、多少内側まで黒く硬い樹脂が張り出す設計。
一方、シダスは単一の素材ですが、構造の変化で強度アップを図っているのが特徴です。


ちなみに強度的にはザムストは黒い樹脂はかなり硬く、サポートが強いです。
ただ、一方で違和感が出ることもあるかなと。
まぁ、そのための3アーチ設計な訳ですが。
一方、シダスは強さの中にフレキシブルさも合わさった素材設計になっています。
細かいギミック


硬度設計はザムストの方が硬め、シダスの方が柔らかめでした。
ただ、その硬さをカバーする為にザムストはトラス機構がより活きるスペース設計を採用。
足の衝撃吸収に合わせて、硬い樹脂パーツも連動して動くといった設計仕様になっています。


一方でシダスもトラス機構は取り入れているものの、素材感的にも強くは設計に組み込んではいない印象。
トラス機構含めた動きで硬い樹脂を補完するザムストと、素材自体の強さとフレキシブルさを主にして足をサポートするシダスという違いがあります。

その為、比較的かかとの前が持ち上がる感覚で、硬めのサポート感を感じやすいのがザムスト。
違和感なくフィットしやすい上で、サポートもあるのがシダスともいえます。
ここは体重的にパワフルな選手はザムスト
そうでもない選手はシダスの方が、もしかしたらいいかもしれません。

ただ、ザムストとシダスで決定的に違うのが樹脂サポートの工夫。
ザムストはここには無いですが、ハイアーチ、ミッドアーチ、ローアーチ全て足裏は同じ形状。
一方で、シダスはそれぞれで別のサポート形状がとられているのが大きく違います。

それぞれのアーチタイプで比較的多い足圧を考えて、より適切にサポートできるようにしているのがシダスの3フィート・アクション。
偏平足気味の方が多いローアーチでは内側を強化し、外に荷重がいきやすいハイアーチでは外側を強化するという気の配り方です。
この辺りが価格差に出ている印象はありますね。


シダス フットボール3D 徹底レビュー!
本日はシダスから出ているサッカー、フットサル、ラグビー、アメフト向けのインソール、フットボール3Dのレビューです。フットボール競技に適した薄型、グリップ、衝撃吸収、アーチサポートと、機能性が詰まっているインソール。商品の機能性、スペックに関...

ザムスト フットボールスタイル インソール 解説&レビュー
本日はZAMSTから発売されているサッカー専用インソール、フットクラフト フットボールスタイルの紹介、解説です。フットボールスタイルは土踏まずの高さに合わせて3つから選べる、自分に適したものが選びやすいサッカー専用インソールとなっています。...
まとめ

今回はシダスの3フィート・アクション、ザムストのフットクラフト アジリティグリップ。
それぞれの特徴、良さを比較することが出来ました。

どちらかが絶対に良い、ということは無いのですが。
とはいえ、似ている中で特徴がそれぞれ異なっています。
特にフットボール向けだと、アーチを選べるのはザムストだけなので、そこは大きな違いです。
とはいえ、シダスのフットボール3D V2も概ね問題ない仕上がりなので
正直、お店でスパイクに入れて履いてみてフィーリングで決める、というのが一番良いですね笑
ザムストの詳細解説はこちら
シダスの詳細解説はこちら

シダス インソール 3FEET アクション レビュー
シダスから発売されているインソール、3フィート・アクション。土踏まずの高さで選び分けられており、それぞれに合ったインソールを選ぶ事で適したサポートを受けられるものになっていますが、今回はこの3フィート アクションを実際に使用した感想、レビュ...

ザムスト フットクラフト アジリティグリップ レビュー!
本日はザムストから販売されている高機能インソール、ザムスト フットクラフト アジリティグリップのレビューです。3種類のアーチタイプから選べ、足のバランスをサポートもするグリップ付きインソール。製品のスペックに関しては上記に掲載。こちらでは実...
コメント