本日はよく似ている製品群である、
シダスの3フィートシリーズと、ザムストのフットクラフトアジリティグリップを比べてみました!
まず言っておきたいのは、
基本的にまずは、オーダーメイドのインソールを検討して頂きたいです。
というのも、
・足部の状態を見て、コミュニケーションをとりながら作成するので、高い効果が得られやすい
というのが大きなポイント。
既製品では対応できるのに限界があるので、高いパフォーマンスや怪我防止を優先する方はオーダーメイドをおススメします。
ちなみにオーダーメイドインソールでどちらが良いかというと、比較的シダスのポディアテック採用店舗の方が良いと言えます。
カスタムバランスはカスタムできる範囲が限られることと、どの店舗にハイレベルな技術者がいるのかがわからないので、個人的には勧めにくいです。
(※但し、価格は1万円位で安いです。耐久性もそれなりですが)
なので、オーダーメイドインソールをシダスのポディアテック店舗でつくるのが良いと思うのですが、今回は既製品のアーチ別商品についてどちらがいいか記載していきます。
『価格』
まずは価格ですが、
ザムスト…5400円(税抜き)
シダス…5900円(税抜き)
なので、ザムストの方が少しだけ安いものに。
競技用のグリップ付きでは、500円程度の差に。
ちなみにグリップなしだとザムストは4500円、クッションを追加したモノが4700円、シダスはそのままの5900円になるので、ここまで差があると多少考慮してしまう価格差になるかと思います。
『重量』
重量はザムストが25.0cmにカットしたもので53g程度。
シダスは同じミッドアーチで49g(カットしていない)なので、この重量に関してはシダスが大きくリードするかと思います。
ただ、この手のインソールには重量よりも適度なサポート性が欲しい所なので、軽いからシダスの方が良い!とはなりません笑
『グリップ』
グリップ性に関してはザムストが起毛素材、シダスはグリップ素材を採用。
どちらも滑り止めに関しては搭載されているインソールになっていますが、
表面が起毛のザムストは多少の汗を吸い取るような仕様である一方で、シダスは汗を吸わないような仕様になっているのが大きな違い。
ソックスとの相性を考えて、適切なグリップ感のものをチョイスしたいところです。
ちなみにシダスは踵部にゲルがあるので、インソールが中で滑りにくいものになっているのも留意したいポイントです。
『サポート』
最後はサポート性ですが、ここに大きな違いがあります。
ザムストは樹脂パーツ2種類を含めた3層構造に対し、シダスは樹脂パーツの2層構造。
アーチ高は同じミッドの25.0cm対応サイズであれば、32mmという高さに設計。
アーチ部の高さは概ね同じではあるのですが、
裏側の形状と素材感が全く違います。
同じような理論、理屈から構成されてはいますが、そのアプローチが多少違うものに。
まずはかかと部ですが、こちらはザムストには柔らかなスポンジ材、シダスにはゲルクッションが入っています。
かかとを中心で安定させるという意味ではザムストの方が良いかもしれませんし、衝撃緩衝という意味ではシダスの方が良いともいえます。
そしてアーチ部へのサポート材も、ザムストは柔らかい青い樹脂に加え、多少内側まで黒く硬い樹脂が張り出す設計。
シダスは単一の素材ですが、構造を盛り上げたりすることで強度アップを図っているのが特徴です。
強度的にはザムストは黒い樹脂はかなり硬く、サポートが強い一方で違和感が出やすい硬さである印象。
一方シダスは強さの中にフレキシブルさも合わさった素材設計になっています。
ただし、その硬さをカバーする為にザムストはトラス機構がより活きるように、足裏にスペースがやや大きくとられているものに。
足の衝撃吸収に合わせて、硬い樹脂パーツも連動して動くといった設計仕様になっています。
一方でシダスもトラス機構は取り入れているものの、素材感的にも強くは設計に組み込んではいない印象。
トラス機構含めた動きで硬い樹脂を補完するザムストと、素材自体の強さとフレキシブルさを主にして足をサポートするシダスという違いがあります。
その為、比較的かかとの前が持ち上がる感覚で、硬めのサポート感を感じやすいのがザムスト。
違和感なくフィットしやすい上で、サポートもあるのがシダスともいえます。
ここは体重的にパワフルな選手はザムスト、そうでもない選手はシダスの方がもしかしたらいいかもしれません。
ただ、ザムストとシダスで決定的に違うのが樹脂サポートの工夫。
ザムストはここには無いですが、ハイアーチ、ミッドアーチ、ローアーチ全て足裏は同じ形状。
シダスはそれぞれで別のサポート形状がとられているのが大きく違います!
それぞれのアーチタイプで比較的多い足圧を考えて、より適切にサポートできるようにしているのがシダスの3フィート・アクション。
偏平足気味の方が多いローアーチでは内側を強化し、外に荷重がいきやすいハイアーチでは外側を強化するという気の配り方。
勿論この比較的多くのパターンに当てはまらない場合は、ザムストを選ぶというのも一つ手になるので、この辺りも考えてどちらを選ぶか考えたいところです。
『まとめ』
シダスの3フィート・アクション、ザムストのフットクラフト アジリティグリップ。
それぞれの特徴、良さを比較することが出来ました。
確実にどちらがいい!というのはなかなか難しい所なのですが、若干工夫がやはり凝っているのはシダスになる模様。
一方でザムストも合えば頼もしい強さはあるのと思うので、上手く選び分けたいところですね。
ではでは
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