論文紹介 スパイクによるグリップの違いと、天然芝とハイブリッド人工芝グラウンドとの関係性

論文紹介

2021年の論文で、スパイクによるグリップの違いや、天然芝とハイブリッド人工芝での違いについて記載があるので、シェアしておきます

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この論文ではプレミアリーグのグラウンドなんかで使われている、天然芝に一部人工芝を混ぜたハイブリッド型と、一般的な天然芝のグラウンドで、グリップの違いを検証

スパイクはAGモデル3種類、FGモデル5種類、SGモデル1種類で検証しています

スパイクに関しては案の定で、AGモデル(特に多数円柱系)が最もグリップが低く、SGモデルが最もグリップ力が高い結果となっています


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一方で、予想されていたハイブリッド人工芝の方がグリップが強くなりやすく、怪我の発生頻度が増えるという仮説は、逆の結果で終わっています

ただし、実際にハイブリッド天然芝だと、試合全体だと大体2倍くらい怪我が多く、膝の怪我に至っては約3倍ほど多いという結果も出ています

また、今回検証したハイブリッド天然芝の仕様が違う(よりグリップが低くなりそうな仕様)ということ、シーズン中に使用していくと下地が硬くなり、よりグリップが強くなるということもあり、検証が必要となっています

要するに、実際になるべく近づけたけど、全く同じではないから、怪我が実際に多くなっていることを考えるとまだ研究が必要、という感じです

ちなみに論文内にはアメフトの論文を用いて、スパイクよりグラウンドの方が影響大きいかもね、という話もあります


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まとめとしては、リハビリ明け等は特に、怪我のリスクが少ないAGモデルを履いた方が負担が少なくていい、という話でまとめられています

グリップの強さはパフォーマンスの向上を引き出すという論文もある一方で、身体への負担が高くなるというのは共通していると思います

そのため、なるべく普段の練習はAGモデルやHGAGモデル、試合でFGモデルというような履き分けをするのもありかもしれませんね

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