本日はキックの蹴り方を面白く紐解いている本、
本当に正しいキックの蹴り方、という本が面白かったので紹介しようかと思います
タイトルはだいぶ盛ってるのですが、キック毎に綺麗に整理されているので、いくつか面白かった所を紹介していきます
本書の概要
本書はサッカーのキックを深堀した本で、主に物理的な法則からボールにどう力を与えれば目的のキックができるか、に主眼を置いた本に
イラストを沢山用いてわかりやすく、かつポイントを絞って簡便に書かれているため、ボールのどこをどのように蹴れば良いのかがわかりやすいのが本書の特徴です
後半にはインサイドキック、無回転&縦回転、カーブ、低い弾道のキック等、数種類のキックについて解説
ボールに対してどのように力を加えれば良いのかを、目的のボール(軌道)ごとに書かれている本となっています
本書のどこが面白いのか
本書の面白い所は、やはりボールに対してどのように力を加えればいいのか、という所にフォーカスされている所
このようなわかりやすいイラストが多く用いられており、
ボールに対してどこに、どのような力を、どの方向に加えれば良いのか
というのをキック毎に解説しているのが面白いポイント
キックのフォーム、身体的動作から導き出すのではなく
目的(どこにどのようなボールをどんなスピードで届けるのか)から逆算して、ボールに対してどのように力を加えれば良いのか
この目的を達成する為に、身体はどのように動けばいいのか
この逆算して書かれている所が、論理的で面白い視点の本となっています
ちなみに個人的に良いなと思った所は、ベーシックなキックについてわかりやすく整理、解説しているので、今までの感覚を整理するのに非常に良いように感じました
こういった疑問を解消してくれますし、元々出来る人からすると『いつもこう蹴っているから、うまく蹴れているんだ』というように、自分のキックの感覚を理論立てて整理する事も可能になっています
例えば僕個人で言えば、サッカーボールってラグビーボールと同じで、まっすぐロングに蹴るのは簡単なんですが
フリーキックみたいに、落とすとか曲げるみたいなキックはいまいち感覚わからない感じでした
※ラグビーだと楕円なので回転かけるのもサッカーみたいなかけ方じゃないです。正確にはロジック根幹は同じですが。
しかし、本書を読むことで通常のロングキック諸々が整理され、かつ曲がるキックに関してのヒントもあるので、感覚的には容易に蹴ることができそう(イメージは出来る)です
で、実際にやってみた(5分位)のですが…
頭で理解しているので、感覚的にはもうちょっとでできそう、という所まではすぐにいきました
ただ、可動域や動作の問題で、意図した所に意図した方向へ当たってなかったりするので、1週間位毎日練習すれば、どれか一つくらいは出来るかな、という感じ
後は色々あるポイントの中で、今回は1つだけポイントを絞ってやってみたので、もう少し1つ1つできるポイントを増やしていけばいけそうな感じです
少なくとも、思考が整理されたりヒントが貰えるので、そういう意味ではかなり良い印象を受けました
読んでどうすればいいか
ふわっと触れている部分もあるので、たぶん著者自身は教えるときのコツというのはもっていると思いますが、そこまでは共有されていません
なので、あくまで本書はキックを理論立てて整理する、or蹴れないキックのヒントをもらうための本、という意味合いが強くなっています
これは本書のあとがきにも記載されていますが、タイトルの『本当に正しいキックの蹴り方』は人それぞれ違うので、自分で見つける必要があるとも書かれています
これが真理で、このキックの情報を元に、自分で考えてどのように蹴れば良いかを模索するのが、プレーヤーとしては良い使い方になってくると思います
コーチや指導者であれば、この本をそのまま伝えるのではなく、どのように伝えれば導けるのかを考える必要はあるでしょう
ちなみに身体的動作、いわゆるキックフォームに関しては、考え方こそ少し違うものの一本歯下駄トレで網羅する事が可能です
一本歯下駄だと、恐らくもう一歩か二歩、上位の身体の使い方でキックを習得できると思います
ただ、最終的にヒトの身体は大雑把に言えば同じなので、深く考えていくと正解は同じ方向に向いてくるというのを個人的には再確認できました
※細かく言うとヒトの身体はそれぞれ違うので、自分にあったフォームを自分で見つけないといけないという話に繋がります
まとめ
・キックの情報を力学的に、論理的に整理している本
・イラストたっぷりでわかりやすい
・キック情報の整理と、うまくキックを蹴るヒントをもらうのに最適
プレーヤーなら、キックが蹴れない場合は蹴れるようになるヒントを、蹴れる場合は論理的に整理してくれるので、結構おススメだと思います
ただ、最終的にどういう意識でやればいいか、という点においてはあまり触れられていないので、読んで自分に合った方法を見つけていく必要はある一冊となっていました
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