つま先、かかと内側にスタッドがあると、怪我のリスクが高まる可能性

論文紹介

2022年の論文ですが、ざっくりいうとつま先、かかと内側にスタッドが多いスパイクだと、怪我する可能性が高まるかも、という論文が出ています

論文の全文はこちら


46人のセミプロと31人のアマチュアレベルのサッカー選手のスパイクを分析し、出た結論が”つま先とかかと内側のスタッドに脚、足首の怪我要因が多い”というもの

各足裏領域のスタッドの数を、外側後足部、内側後足部、中足部、第5中足骨、第1中足骨、中央中足骨およびつま先に分けて記録しており、その中でもこの2か所が特に要因になっているというお話です

ちなみに、本論文では怪我と異なるタイプのスタッドの使用との間に関連性は無い、つまりブレードスタッドでも円柱スタッドでも怪我との関連性はないと結論づけていますが、そうではない例も紹介されています


つま先のスタッドは牽引力で、ダッシュ時等に引っ掛かりが生まれやすい分、筋腱への負荷が高まりやすい結果、足首等の怪我につながりやすいというもの

かかと内側のスタッドに関しては論文中では本数に言及がありますが、特に外側へ過度に荷重がかかることによっての怪我が多いとなっているため、高さにも注意する必要があると思います

過度な荷重が外側にかかることで、足関節捻挫や第五中足骨疲労骨折といった、サッカーでよく発生する怪我につながりやすいため、かかと内側のスタッドに注意とのことです


当たり前のことではあるのですが、この当たり前を確実に、科学的にも検証できたのが今回の良いところ

あくまで多いパターンなので、つま先にスタッドがあるから、かかと内側にスタッドが多いから、必ず怪我につながるとはなりませんが

気になったことがある場合は、スパイクを選ぶときにそのあたりも考慮してもいいかもしれませんね

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